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( 香水工場の )

香る生活


お盆休みとバカンスを比較
「フランス人は、バカンスのために働く」というかの有名な伝説。よくわかりませんが、少なくとも当社の取引関係はすべてがストップする感じです。

フランスから何か輸入予定があるとしたら、相当前から8月、可能なら7月から9月中旬までを避けるよう準備しないと「突然連絡が途絶える」という事態はウソではありません。

昨年の夏は、三宮駅前にオープン予定だった複合施設「ミント神戸」さんのオープン記念オードトワレの開発をやっていた頃で、香料はイタリアンミントを使用する可能性が高くフランスの会社さんに発注予定でした。

発注の時期とバカンスの時期が重ならないよう細心の準備はしてきましたが、多くの人が関わる複雑なプロジェクトですので、そう簡単には物事が進まない状況でした。

現地まで飛んでハンドキャリーするしかあるまい、という案まででてくる始末。

ところがヨーロッパではちょうど旅客機への液体持ち込み禁止や制限が強化された頃(日本は今年に入ってからでしたね)で気を揉まされた。

どうせ、もし現地に飛んでも取引先は「CLOSED」されているか、開いていても「担当者がいない」、担当者がいても「関連部署が休み」や「取引先が休み」という状況でしょう。

つまり、社会や企業がシステムとして成立していない状況でしょうから意味がないのですが。


昨今のフランスは、真夏の熱波でお年寄りが亡くなる事件が多発していますが、バカンスシーズンは、お役所がお休みのため死亡事故が多発しても、対応は遅れがちのようです。

「行政は何もしない」と嘆いていたフランス人の知人。そういう彼もバカンスはきちんと取る人間です。


さて、我が日本。仕事で疲れたお父さん達のたまの休暇は、超渋滞の高速道路を家族とともにハマる悲しさ。

フランス人から「人が幸福になれない国」と揶揄される国に成り下がっています。

長いバカンスがあれば幸福になれるのか、それはまた別問題、意見が分かれるところですね。

間違いなく言えることは、こんな日本でも平和と豊かな水があります。幸福な国だと思います。短いお盆休暇、ゆっくり楽しみましょう。

(2007-08-14)
( 香水工場の )

香る生活


お酢、夏を乗り切る特効薬
関東地方は連続の真夏日。暑い暑い夏が継続中です。あまりの暑さなのか昼間街を歩けば空気までかすんで見えるような気がします。信号待ちも日陰で。

ところで、私にはこの暑さにバテない特効薬があります。ピクルスです。いや、ピクルスというより、たんなる「酢漬け」といった方がよいかも。

野菜をぶった切り、瓶に突っ込んで氷砂糖を少々、あとはお酢を流し込むだけで冷蔵庫で一晩。「酢漬け」の出来上がりです。私流ピクルスです。

通常ピクルスはこれにハーブや唐辛子、ニンニク、食塩など合わせお洒落な味付けにするのでしょうが、とりあえず酢を手軽に取りたい方には充分楽しめる料理です。

ピクルスというえば米国ではキュウリだそうですが、キュウリだけだと水っぽいのでニンジンを加えるのがオススメ。キャベツもOK。生姜もOK。バナナはそれなりに。

他の人にも当てはまるのかわかりませんが、朝を酢を摂ると一日バテ方が軽減されるようです。


ピクルス


(2007-08-13)
( 香水工場の )

香る生活


グラースの香水工房

香水の都グラース


グラースは世界的な観光地の南仏カンヌから車で30分程度。ですので香水の都グラースにも多くの観光客が押し寄せます。

エルバ島を脱出したナポレオン軍がパリに戻る際に通ったとされるナポレオン街道。ナポレオン街道のアルプス越えの中にグラースがあります。

グラースは丘陵地帯に拓けた街。車道が丘陵をうねるように這う街です。


グラースの歴史


もともとなめし皮産業で栄え、皮手袋工房が多かったのですが、グラース産皮手袋の競争力はその香り。なめし皮に伴う匂いをマスキングして、さらに素敵な香り付けでパリの社交界では御用達の皮手袋となりました。

この香り付けのために栽培されたハーブ類と採油技術、そしてそれらを調合する調香技術が、そのまま香水産業に移行するのが1700年代、オーデコロンという香水がフランスで人気を博す頃にはグラースは「香水の街」としてすっかり頭角を現します。


現在のグラース


現在では、昔のような広大なラベンダー畑やさざ波を打つミモザの畑は少なくなりました。

フランスの方々は、猛烈な勢いで車で山道を飛ばしますので、グラースの丘陵はのどかなお花畑というより夜中まで自動車の轟音がこだまし合うにぎやかな街となりました。

また産業自体、どちらかというとバイオなどのハイテク産業に移行気味です。


グラースの老舗香水工房


さて、観光でグラースに入るといやでも目に入るのが香水工房の大きな看板です。幹線道路のあちこちで見かけます。

そして観光客が訪れる「香水工房御三家」がこちらです。「香水工房御三家」とは私がここで勝手に命名したもので、一般的ではありません。

・Molinard(モリナール)
・Fragonard(フラゴナール)
・Galimard(ガリマール)

どうでしょうか?音のゴロ合わせがいいので覚えやすいですね。


他のヨーロッパ人と比較してフランス人の香りの嗜好性は日本人と比較的似ていると思うのですが、グラースの「香水工房御三家」だけでなく、プロバンス地方の化粧品メーカーには全体的に日本人好みのナチュラル感が漂うところが多いように思います。


グラースには御三家以外にも香水メーカーはありますし、また近年生まれた新興の香水ブランドもあるようですが、まずはこの3社が目立つ会社さんではないでしょうか?


モリナール


1849創業のモリナールは、フローラルウォーターやコロンなど当時グラースで栽培されていたハーブや花を使用したアロマ系のフレグランスから成長してきた会社です。

1860年、お花そのままずばりの「ジャスミン」「ローズ」、そして「ミモザ」「バイオレット」などをバカラのクリスタルボトルに入れてリリースしました。

1900年代になるとアール・デコ時代の著名なガラスデザイナー、ルネ・ラリックに作品依頼を行うなど伝統的に芸術性の高い製品制作に定評のあるパフューマリーです。

南仏の香料を使用したシングルフローラル系の香りを伝統的に大切にしたブランドさんです。


フラゴナール


フラゴナールの創業は1926年。モリナール、ガリマールと比較すると新しい会社さんです。

フラゴナールは、グラースの最も中心市街に香水博物館を所有し、グラース観光のほぼ必須コースに組み込まれていることでフランス国内だけでなく世界的に有名なパフューマリーです。

新しい会社さんだけにモリナールに漂う頑固さよりは最新の設備や現代的なマーケティングで消費者の心をがっちり捉えるところに特徴があるかもしれません。


ガリマール


ガリマールの創業は1747年。老舗。グローブメーカーからパフューマりーに転向した会社さんなので、グラースの歴史をそのまま具現したかのようです。

ガリマール社はグラース中心部ではなく郊外にあるため個人ではやや行きにくいのですが、調香体験や工場見学のツアーに熱心な会社さんです。

(2007-08-10)
( 香水工場の )

香る生活


調香師の訓練方法
パフューマーになるためには、鼻が良くなければいけません。私の鼻はイマイチ。私がパフューマーセミナーに参加したとき、先生に「You Sell」(キミは営業向きダ)と宣言されるほどの匂いオンチです。

このように香水の会社で働きながら調香それ自体には無縁の生活を送っています。それがよかったと思うのは、もし多少鼻が利いてパフューマーのまねごとでもやろうものなら大変な訓練が待っていたからです。

パフューマーになるための条件は鼻が良いのはもちろんですが、鼻が良いからパフューマーという図式はまったく成立しません。

どんなパフューマーでもクリエーションを始めるまでに500程度の基礎的な天然香料と合成香料成分を記憶します。記憶だけで、時として数年かかるトレーニングです。

ひたすら香りを覚える。

この単純作業は本当に嫌になるでしょう。英単語を覚えるためにトイレに英単語のカードを貼って覚えたという努力家の話は昔はよく話されていたように思いますが、それと似た苦しいトレーニングです。

香りって覚えようがないため通常は生活の中のイメージとして記憶するしかありません。

たとえば、サンダルウッド(白檀)を嗅いで「おじいちゃんの家の仏壇の扉を開けたときに香る匂い」というメモを取ったりします。

「台所の食品棚の奥の方でこぼれたオイルや香辛料が棚にしみ込んで乾いて変なニオイになってしまっている匂い」というように極めて個人的体験をベースに覚える場合も少なくありません。


(2007-08-09)
( 香水工場の )

香る生活


アンチエイジング・サプリ、効果度の計測は?

体重計があるからモチベが続く


ダイエットに体重計は必須です。しかもかなり小さな単位で計れるデジタル体重計が理想的。

小さな変化でも改善が確認できればモチベーションの維持に役立つし、今やっているダイエットの手法が間違っていないことを知ることができます。


効果がさっぱりわからない


ところが、アンチエイジングのために健康食品やサプリメント食べたり飲んだりするにも関わらず、だいたいそれを検証する方法がありません。

「これを飲んで役に立ってんのか?」
「私は正しいサプリを飲んでいるのか?」

目立った自覚症状がない限り、効果に対して疑惑の念が浮かぶのが普通です。


検証方法は?と聞いて回る


私が出会った健康食品やサプリの会社さんや研究者には必ず

「どうやって効果を検証すればよいでしょうか?」

という質問をしてみますが、だいたい「自覚症状」しかないのが現状です。

健康食品やサプリの会社さんや研究者の多くは、

「とにかく信じて飲み続けてください」

JUST DO IT!


(ジャスト・ドゥ・イット=とにかくやれ!)方式を推奨するケースが多いようです。

中には「信じる者は救われる」と言う人もいました。冗談にしろふざけてますね。


専門家がやるから、とにかく買って飲んで


ある大学のアンチエイジングの偉い先生にお尋ねしたところ

「それはいいの。専門家がやるから」

と取り付く島もなかったです・・・う〜ん、これは悩ましい、由々しきこと

(2007-08-08)
( 香水工場の )

香る生活


ホルモンパワー、テストステロン
日曜日、CS放送で「キング・オブ・ザ・ヒル」(FOX)を見ました。

これはアメリカ人の典型的な生活や考え方がわかるとても興味深いマンガです。日本で言えば「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」のような存在。

ですが、ほのか&ほのぼのの日本マンガに対し「キング・オブ・ザ・ヒル」はもっと毒々しく生々しくとても子供向け番組とは言い難い内容です。

しかし、ベースに脈々と流れているアメリカンパパの良心というか「こうあるべき」という信念が救いになっている米国を代表する作品に仕上がっています。


今週番組のテーマはテストステロンでした。

テストステロンとは睾丸と副腎から分泌される男性ホルモンの一種で筋肉を増大させ男らしさを強めるホルモンです。

毎日の仕事でお疲れ気味のお父さんのコーヒーや食事に、妻がこっそりテストステロンの錠剤を混入させ、みるみる元気で強くなっていくという内容です。

反面睾丸が2割縮小するという副作用も描かれていました。

ショックだったのが、番組では

・牛にテストステロンを処方すること
・病院で思春期が遅れている子供にテストステロンを処方すること
・テストステロン錠剤が一般に買えること

アメリカで実際、以上ことが行われているか私は知りませんが、米国内でホルモン剤が広く普及している様子がうかがえます。

テストステロンが混入されていた事実を妻から聞かされた夫ハンクが、妻を叱らずにテストステロンパッチを捨て去るところにアメリカンパパのスタンスを見せてくれます。

「ヒル家にドーピングはいらないだ」と語る姿は、アメリカの多くのお父さん達が共感した部分かもしれません。


※テストステロンは筋肉増強作用があるためアスリートのドーピングに利用されることがあります。
(2007-08-07)
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