( 香水工場の )
香る生活
香水の量り売りって素敵、でも難アリ
味噌でも酒でも、最近のデパ地下では量り売りがあります。新鮮そうだし、高級そうだし、なんとなくお洒落に感じます。
樽から焼酎や酒、ワインをボトルについでくれる気の利いた酒屋も増えてきました。空瓶ぶらさげて夜道を買い出しに行くおとうさんの姿は、ちょっと風情があります。
・・・という発想で、香水の量り売りをしてみたいな、と感じています。店に入れば、ちょっとバーみないな感じで、詰替ボトルに希望の量だけ詰める、ってのはクールかな?
環境的には理にかなったシステムですが、薬事法違反なのでこういったお店が実現することはないですね。たぶん、先進国ではたいていやれません。
(2018-01-13)
樽から焼酎や酒、ワインをボトルについでくれる気の利いた酒屋も増えてきました。空瓶ぶらさげて夜道を買い出しに行くおとうさんの姿は、ちょっと風情があります。
・・・という発想で、香水の量り売りをしてみたいな、と感じています。店に入れば、ちょっとバーみないな感じで、詰替ボトルに希望の量だけ詰める、ってのはクールかな?
環境的には理にかなったシステムですが、薬事法違反なのでこういったお店が実現することはないですね。たぶん、先進国ではたいていやれません。
(2018-01-13)
( 香水工場の )
香る生活
高級化粧品にも詰替パック、あり?
外見より中身!わかってはいるが
容器は中身を入れる器。大切なのは中身です...はそのまま事実。
しかし、こと化粧品に関するかぎり、容器は芸術品に達している感があります。
美のためにはカネを惜しまない「夢追い人」たちのために作られた芸術品です。だからその容器は、精緻で完成度が高い。
非難されようと消費者は高価な化粧品を選ぶ
化粧品の原価は、中身により容器が高い...と化粧品会社を攻撃する人がいます。
何十年も前からそういう指摘がされ、消費者の多くもそれを感じつつも、やはり高い容器が消費者に選ばれ続けるという現実。
人々にとって化粧品は「夢」にふさわしい外見でなければならないということでしょう。
使い捨てが心苦しい
ただ、悲しむべきはそういう芸術品が1度の使用で使い捨てにされている点でしょうか。
高級化粧品には詰替パックは少ないようです。
詰替があればよいのに、と思います・・・という発想で、当社『ローズジェル』の詰替パックは生まれました。
失敗だったか
ただし、この作戦、10年やって思うのですが、経営的には失敗だったと思います。
同業者のみなさま、売上が必要なら、高級化粧品の詰替パックは、ナシですね。
(2018-01-13)
( 香水工場の )
香る生活
OEM香水をやる会社教えて
お客様からの意外な質問で「OEM香水やってくれるところ教えてください」というものが過去ありました。
OEMをやっている当社にこの質問はないだろう、と感じないこともありません。
が、質問者からすれば競合のことは競合に聞くのが効率的ですからね。
お気持ちは分かります。
しかし、教えませんよ、当然ですよね。
一般にロットが大きいと、たとえば、1万本とか、いろいろと選択だらけです。
まずは大体メジャーな香料会社さんはやります。高砂香料さん、長谷川香料さん、小川香料さん、曽田香料さん...どこもすばらしい調香師の方がおられますから。
それと化粧品会社さんも同じです。大手化粧品会社さんも喜んで話を聞いてくれます。化粧品会社には普通、調香師さんはおられませんが、制作の体制はお持ちなので。
しかし、このレベルになると、そもそも当社には連絡はきません。電通さんとか大手広告会社経由で大手化粧品会社さんなどに流れます。
では、ロットが小さいと?・・・
ロットが小さいと、ネットを検索してください。
(2018-01-13)
OEMをやっている当社にこの質問はないだろう、と感じないこともありません。
が、質問者からすれば競合のことは競合に聞くのが効率的ですからね。
お気持ちは分かります。
しかし、教えませんよ、当然ですよね。
一般にロットが大きいと、たとえば、1万本とか、いろいろと選択だらけです。
まずは大体メジャーな香料会社さんはやります。高砂香料さん、長谷川香料さん、小川香料さん、曽田香料さん...どこもすばらしい調香師の方がおられますから。
それと化粧品会社さんも同じです。大手化粧品会社さんも喜んで話を聞いてくれます。化粧品会社には普通、調香師さんはおられませんが、制作の体制はお持ちなので。
しかし、このレベルになると、そもそも当社には連絡はきません。電通さんとか大手広告会社経由で大手化粧品会社さんなどに流れます。
では、ロットが小さいと?・・・
ロットが小さいと、ネットを検索してください。
(2018-01-13)
( 香水工場の )
香る生活
ムスクの香り#5
絶滅危惧種のジャコウジカ
天然ムスクは、近年まで中国では漢方薬、西洋では香水原料として人気が高く乱獲が進んだ結果ジャコウジカは絶滅の危機に瀕しています。
現代でも漢方薬の製造会社や研究機関などに強い需要がありますが、天然ムスクに対する現代人の意識は変化しました。
現在、一般市場に流通する香水や化粧品の原料として天然ムスクが使用されるとこはありません。天然ムスクがプラチナより高価という事情だけが理由ではありません。
ワシントン条約のため天然ムスクの国際取引は規制されており、昨今では入手することさえ困難ですが、一方では天然ムスクを使用することに倫理的問題を感じる企業文化が世界的に育ちつつあります。
ジャコウジカ飼育施設
一方、中国四川省ではジャコウジカの人工飼育が続けられ(「チャンティンファーム」という施設があるらしい)、殺さずにムスクを採取できる技術の開発が進められているそうです。
それでも動物にとっては苦痛を伴うことになるでしょうから痛々しい限りです。合成ムスクのより安全でより効率的な合成手法の確立が期待されます。 (2018-01-12)
( 香水工場の )
香る生活
ムスクの香り#4
香水にムスクを入れる理由
ムスクは香水には欠かせない原料です。一般にムスクは香りに持続性と奥深さを与えるとされています。あるパフューマーはムスクをこのように表現しています:
----------------(引用)---------------
以前ムスクが高騰したとき、とりわけ高級品のトンキンムスクを、ある香水から試しに抜いてみたことがある。まるで別物になってしまった。ムスクなしの試作品の香りは、冷たく、平面的で、豊かさに欠け、みすぼらしいものに変わっていた。
改めてムスクの偉大さを思い知ったものだ。香りに「酷」、「幅」、「温かさ」、「女らしさ」、「セクシーさ」などを与え、広がりのあるものに変えてします、不思議な力をもつ物質である(中村祥二『香りの世界をさぐる』)
----------------(引用ここまで)---------------
出来上がった香水からムスクを抜くことはできませんので、おそらく様々な香水の試作品を作る過程でテストされたものと思われます。
ムスクが醸し出す「セクシーさ」
気になるのが、ムスクが醸し出す「女らしさ」と「セクシーさ」という部分です。事実ながら理解できない部分です。
そもそも麝香鹿(ジャコウジカ)にとってムスクとは?・・・
ジャコウジカは自分の縄張り(テリトリー)を他のオスのジャコウジカに示すためにムスクを分泌し、定期的に地面や岩肌に付け、かつメスのジャコウジカを呼び込む手段にしている考えられます。
すると、普通に考えればムスクとは「オスがオスらしくあるための物質」と思えるのですが、人にとっては、なぜか「女らしくセクシー」であるというのはどうでしょうか?
せっかく自分の縄張りを誇示しても、セクシーだとメスよりもオスを呼び込みそうで、これでは闘争が絶えなくなりそうです。
(2018-01-12)
( 香水工場の )
香る生活
ムスクの香り#3
天然ムスクの話
ところで、天然ムスク。天然ムスクは、中国からネパール、モンゴルの山岳地帯にかけて生育しているシカの一種、麝香鹿(ジャコウジカ)から採取されます。
「麝香」とはムスクの意味です。本来、○○シカと呼ばれていたと推測されますが、ムスクが採れるためジャコウジカと呼ばれるようになり、現在ではシカの種名になっているそうです。
ムスクは睾丸から採れるという都市伝説がありますが、睾丸ではなく香嚢というおへそと性器の間にある袋状の組織です。
香嚢にはジェル状の物質が入っており大半はコレステロールなどの動物性脂肪酸ですが、ムスクの香気成分であるムスコン(3-メチルシクロペンタデカノン)が含まれます。
ムスクはメスに対するフェロモン的な効果がある考えられています。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
※この記事は、2007-09-15に投稿した記事を加筆訂正して新規に投稿したものです
(2018-01-12)
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