( 香水工場の )
香る生活
銀スプレー、モニターさんの感動と失望
モニターさんを募集して銀スプレーの効果をテストしてもらいました。できること・できないことが見えてきました(2017/02/02)
(ギャラクシースプレーのラベル案、左から「宇宙船から」「銀河」「星のイメージ」)
私も含め、くさいニオイにお悩みの人が多いことから「消臭剤」を作ろうと現在テスト中です。消臭のための一番効果的な成分は最初から「銀(シルバー)」に絞ってきました。
「水銀(マーキュリー)」ではありません。銀(シルバー)です。
銀(シルバー)は、食器や装飾品として人類に数千年間、利用されてきました。安全性も実証済み。しかも、ごく少量で劇的な抗菌効果が効果が期待できます。
銀(シルバー)を抗菌剤に使おうという発想に対して「銀ってあの銀?」と質問されました。
一般に銀(シルバー)といえば貴金属。そんな高価なものをトイレタリーに使えるのかな?という素朴な疑問と思います。が、使えるんです。
(1) 銀(シルバー)は、ゴールドやプラチナと比較すると安い・・・たとえば、現在の取引相場で、ゴールドは、1gあたり5,000円、一方シルバーは、60円!
(2) 銀(シルバー)を使用するといっても、ナノ粒子レベルの銀・・・少量の銀から大量の銀粒子を得ることが出来る
今回モニターさんの多くの方が、「銀スプレーってミラクル消臭剤!」といわんばかりの私のブログを読んで夢を膨らませておられたようです。
実は落とし穴があります。それは、付いてしまったニオイには効果薄という事実。
銀スプレーは、ニオイ発生源となる細菌をコントロールすることがコンセプト。厳密には「消臭剤」でなく「防臭剤」と言うべきです。
今回のモニターを終了して、「消臭剤」では、お客様に誤解を与えるかもしれない、今後は「抗菌防臭剤」と呼ぼうかと思案中です。
これらは、もやーっとしたニオイが漂うエリア。
銀スプレーを空間や便器や靴などの対象物に数噴きすると数分で効果が感じられます。
可能ならスプレーでなく、雑巾などで対象物を拭くとさらに効果的です。スプレーが「点攻め」なら、拭き掃除は「面攻め」ですので。
あと、料理のニオイが残りがちなホットプレート、換気扇のフードなどにも効果あり!というレポートをいただきました。
また、生乾きの洗濯物、「ニオイがしなくなりました」というレポートも。これはニオイがし始めてスプレーするのではなく、干したときに予防として軽くスプレーすると効果的です。
理論的には、このへんにも劇的な効果がありますが、残念ながら「それなりの効果」という感触が多かったようです。
排水溝は奥に深いので、銀スプレーが届かないという事情があります。ニオイは奥の方から上がってくるので、今ひとつです。
しかも、もし水が流れると銀濃度は、そのたびに薄くなり、効果が発揮できなくなります。
また、生ゴミはターゲットが多すぎることが考えられるます。表面だけのスプレーでは間に合わない。
このへんは「効果ありながらも劇的効果には至らない」という結果になりました。
期待していたほど「ニオイが消えなかった」残念な結果も。
たとえば、カーテンやソファーに染みついたニオイ。とくに私が興味があったモニターさんは旦那様が築地で働いておられるそうで、スパッツや服に魚のニオイが染みつきやすいそうです。
彼女からいただいたメールの一部です:
「魚臭は、トリメチルアミンという揮発性アルカリ性の物質で、
一般的にはお酢で中和したり重曹で洗ったり・・・
といった方法が使われていますが、いずれも面倒でして・・・」
うーん、悩みの深さがうかがえる文面。
魚臭の発生メカニズムが、細菌由来なら銀スプレーは「ニオイ予防として」効果があると推測されます。お仕事前に銀スプレーをしていただくという方法です。
しかし、すでにニオイが服などに染み付いた場合は、残念ながら銀スプレーは力不足です。
ニオイが染みついたカーテンやソファーも同じです。また、タバコのヤニ臭も同じはずです。
今回のモニターさんにはタバコ愛用者がおられなかったようで、タバコのヤニ臭に対するレポートはありませんでしたが、きっと「効かない」はず。
※細菌由来なら銀スプレーは「ニオイ予防剤」として効果を期待できますが、今のところ、私のリサーチでは細菌由来かどうかがわかならいです。
生きている魚にニオイがないことは体験的に知っているので、魚単体でトリメチルアミンをはじめとする魚臭の発生源になっているとは考えにくい、ならばある種の細菌が介在している可能性も・・・調査中です
今回、モニターさんに試していただいた銀スプレー(当社名:ギャラクシー・スプレー)をプレゼントする企画を計画中です。
4月より、当社サイトでお買い物されるお客様に配布予定です。
本当は、暑くなる5月からの配布を予定しておりましたが、ギャラクシー・スプレーの開発を急ぐため前倒しすることになりました。
詳細は来月(3月)のメルマガにてご報告いたします。
【前後の記事】
・挽きたてのコーヒーの香り
・化粧品開発展で見たコスメトレンド
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2017-02-07)
(ギャラクシースプレーのラベル案、左から「宇宙船から」「銀河」「星のイメージ」)
銀(シルバー)とは?
私も含め、くさいニオイにお悩みの人が多いことから「消臭剤」を作ろうと現在テスト中です。消臭のための一番効果的な成分は最初から「銀(シルバー)」に絞ってきました。
「水銀(マーキュリー)」ではありません。銀(シルバー)です。
銀(シルバー)は、食器や装飾品として人類に数千年間、利用されてきました。安全性も実証済み。しかも、ごく少量で劇的な抗菌効果が効果が期待できます。
銀とは、あの銀です
銀(シルバー)を抗菌剤に使おうという発想に対して「銀ってあの銀?」と質問されました。
一般に銀(シルバー)といえば貴金属。そんな高価なものをトイレタリーに使えるのかな?という素朴な疑問と思います。が、使えるんです。
(1) 銀(シルバー)は、ゴールドやプラチナと比較すると安い・・・たとえば、現在の取引相場で、ゴールドは、1gあたり5,000円、一方シルバーは、60円!
(2) 銀(シルバー)を使用するといっても、ナノ粒子レベルの銀・・・少量の銀から大量の銀粒子を得ることが出来る
銀スプレーの期待と誤解
今回モニターさんの多くの方が、「銀スプレーってミラクル消臭剤!」といわんばかりの私のブログを読んで夢を膨らませておられたようです。
実は落とし穴があります。それは、付いてしまったニオイには効果薄という事実。
銀スプレーは、ニオイ発生源となる細菌をコントロールすることがコンセプト。厳密には「消臭剤」でなく「防臭剤」と言うべきです。
今回のモニターを終了して、「消臭剤」では、お客様に誤解を与えるかもしれない、今後は「抗菌防臭剤」と呼ぼうかと思案中です。
劇的な効果・・・トイレ・下駄箱・ペットのマット
これらは、もやーっとしたニオイが漂うエリア。
銀スプレーを空間や便器や靴などの対象物に数噴きすると数分で効果が感じられます。
可能ならスプレーでなく、雑巾などで対象物を拭くとさらに効果的です。スプレーが「点攻め」なら、拭き掃除は「面攻め」ですので。
あと、料理のニオイが残りがちなホットプレート、換気扇のフードなどにも効果あり!というレポートをいただきました。
また、生乾きの洗濯物、「ニオイがしなくなりました」というレポートも。これはニオイがし始めてスプレーするのではなく、干したときに予防として軽くスプレーすると効果的です。
それなりの効果・・・排水溝、生ゴミ
理論的には、このへんにも劇的な効果がありますが、残念ながら「それなりの効果」という感触が多かったようです。
排水溝は奥に深いので、銀スプレーが届かないという事情があります。ニオイは奥の方から上がってくるので、今ひとつです。
しかも、もし水が流れると銀濃度は、そのたびに薄くなり、効果が発揮できなくなります。
また、生ゴミはターゲットが多すぎることが考えられるます。表面だけのスプレーでは間に合わない。
このへんは「効果ありながらも劇的効果には至らない」という結果になりました。
残念な効果・・・ニオイが染みついた服やソファー
期待していたほど「ニオイが消えなかった」残念な結果も。
たとえば、カーテンやソファーに染みついたニオイ。とくに私が興味があったモニターさんは旦那様が築地で働いておられるそうで、スパッツや服に魚のニオイが染みつきやすいそうです。
彼女からいただいたメールの一部です:
「魚臭は、トリメチルアミンという揮発性アルカリ性の物質で、
一般的にはお酢で中和したり重曹で洗ったり・・・
といった方法が使われていますが、いずれも面倒でして・・・」
うーん、悩みの深さがうかがえる文面。
魚臭の発生メカニズムが、細菌由来なら銀スプレーは「ニオイ予防として」効果があると推測されます。お仕事前に銀スプレーをしていただくという方法です。
しかし、すでにニオイが服などに染み付いた場合は、残念ながら銀スプレーは力不足です。
ニオイが染みついたカーテンやソファーも同じです。また、タバコのヤニ臭も同じはずです。
今回のモニターさんにはタバコ愛用者がおられなかったようで、タバコのヤニ臭に対するレポートはありませんでしたが、きっと「効かない」はず。
余談・・・魚のニオイは、細菌由来?
※細菌由来なら銀スプレーは「ニオイ予防剤」として効果を期待できますが、今のところ、私のリサーチでは細菌由来かどうかがわかならいです。
生きている魚にニオイがないことは体験的に知っているので、魚単体でトリメチルアミンをはじめとする魚臭の発生源になっているとは考えにくい、ならばある種の細菌が介在している可能性も・・・調査中です
銀スプレープレゼント企画(4月)
今回、モニターさんに試していただいた銀スプレー(当社名:ギャラクシー・スプレー)をプレゼントする企画を計画中です。
4月より、当社サイトでお買い物されるお客様に配布予定です。
本当は、暑くなる5月からの配布を予定しておりましたが、ギャラクシー・スプレーの開発を急ぐため前倒しすることになりました。
詳細は来月(3月)のメルマガにてご報告いたします。
【前後の記事】
・挽きたてのコーヒーの香り
・化粧品開発展で見たコスメトレンド
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2017-02-07)
( 香水工場の )
香る生活
挽きたてのコーヒーの香り
焙煎されたコーヒー豆の香りは人を幸せにします。自分でコーヒーを挽いてみました(2017/02/02)
(うまそうに見えますが・・・)
コーヒーは好きな方が多く、熱いファンの方々には、今日のブログは「今さら、何を?」レベルですが、私を含めコーヒーは飲むけどあまり知らない方が想定読者です。
1990年代、世界で一番うまいコーヒーを飲んでいたのは日本人でないかと思います。統計的な話ではなく個人的な印象です。というのは、仕事や旅行で海外に行くと、だいたいおいしいコーヒーには出会いませんから。
お店やホテルの選び方に問題もあると思いますが、海外でコーヒーを飲むと「味は日本の喫茶店が一番だなー」とよく感じてきました。日本の場合、喫茶店マスター達のコーヒーへのこだわりは相当強いですから。
挽き立てのコーヒーの香りは人を幸せにする香りですよね。私はお店で豆を挽いてもらい粉になったコーヒーを毎回600グラム買っています。
コーヒー容器に移すと密封度が弱く、毎日開け閉めするため風味はすぐに落ちます。
挽き立てのコーヒーの香りは生豆からは感じられません。生豆は無臭で、豆を割ると、むしろ青臭い香りがします(ハワイのコナ・コーヒー農園で試した記憶では)。
コーヒーの香ばしい香りはコーヒー豆がロースト(焙煎)されることで生まれるようです。
この香りを最大限に引き出すにはローストの方法が重要らしいですが、個人で焙煎するには、設備もノウハウも必要ですし、手間暇もかかりますので、考えたことはありません。
が、自分で豆を挽くことならやっている人も多いし、豆を挽くためのミルも安価なものから高額なものまで、いろいろ販売されています。昨年、ついに自分で試しました。
最初、手動ミルを購入。手でハンドルをグルグル回すタイプ。朝、忙しい人にはおすすめできません。豆の砕け方が大きく荒く、香りも今ひとつです。
肉体的には疲れるし、豆も粉も飛び散る、いいことありませんでした。高価な手動ミルならまた違った体験になったかもしれませんが、もういいかな。
次に安価な電動ミルを購入しました。挽き立ては、やはりうまい!と思いました。
でも、電動ミルはけっこう音がるさいんですね。大きなミルなら音も静かで粒のサイズ・粒度(メッシュ)も調整できるのでしょう。
しかし、小型のモノは砕き方も荒いものが多いかと思います。ミルの掃除も必要で・・・まあー、私のコーヒー愛もここまででした。
コーヒー豆を買うときにお店で挽いてもらう以前からのスタイルにすぐに戻りました。
このミル体験で、挽かれずに残ったロースト豆が棚の中に半年。上の写真は、棚に残っていた豆です。
いつまでも残しておく訳にはいかないし、久しぶりに挽いてみるかと思い出して取り出したところ。
ミルに入れで粉々に粉砕!するとミルのフタを開けた瞬間、すばらしい香りが立っているはずです。が、期待して鼻を近づけると・・・するはずのあの香ばし香りではない!
それどころか「あれ?変なニオイが」。土のような、金属のような・・・
お湯を注いで、その黒い液体を口に含むと、コーヒーの香ばしい香りはまったくせず、すっぱいような、赤サビみたいな味・・・ローストとした豆には賞味期限があることをはじめて知りました。
そして、長期間放置されるとどんな味に変化するか、自分の舌と鼻で体験することになりました。
まあ、いちおう飲み込んでみました。苦くはないですが、おいしくもなかったです。
ローストされたコーヒー豆には賞味期限がある・・・生豆は一年でも二年でも保管されていると聞きますので、ロースト豆も無意識にそのつもりでしたが、けっこう劇的な酸化が起こること知りました。
ロースト豆の賞味期限を検索すると「3日」「1週間」という人もいれば「1ヶ月」「数ヶ月なら普通に飲める」という人もいるようで、はっきりしませんでした。
こういうものは人の意見より自分で確かめるのが一番です。機会があったらテストしたいと思います。
お店でコーヒー豆をよく買いますが、何気なく見ていたショーケース内のロースト豆、実は短期間で売り切って補充しなければいけない代物ということを知りました。
むかーしの喫茶店などでは、ガラス天板のテーブルの中にローストされたコーヒー豆を装飾として入れてあるお店もありました。
が、あの豆は、食品としては機能しない状態だったのかとも感じました。
(2017-02-06)
(うまそうに見えますが・・・)
コーヒーの今さらな話
コーヒーは好きな方が多く、熱いファンの方々には、今日のブログは「今さら、何を?」レベルですが、私を含めコーヒーは飲むけどあまり知らない方が想定読者です。
1990年代、世界で一番うまいコーヒーを飲んでいたのは日本人でないかと思います。統計的な話ではなく個人的な印象です。というのは、仕事や旅行で海外に行くと、だいたいおいしいコーヒーには出会いませんから。
お店やホテルの選び方に問題もあると思いますが、海外でコーヒーを飲むと「味は日本の喫茶店が一番だなー」とよく感じてきました。日本の場合、喫茶店マスター達のコーヒーへのこだわりは相当強いですから。
人を幸せにするコーヒーの香り
挽き立てのコーヒーの香りは人を幸せにする香りですよね。私はお店で豆を挽いてもらい粉になったコーヒーを毎回600グラム買っています。
コーヒー容器に移すと密封度が弱く、毎日開け閉めするため風味はすぐに落ちます。
挽き立てのコーヒーの香りは生豆からは感じられません。生豆は無臭で、豆を割ると、むしろ青臭い香りがします(ハワイのコナ・コーヒー農園で試した記憶では)。
コーヒーの香ばしい香りはコーヒー豆がロースト(焙煎)されることで生まれるようです。
挽き立てのコーヒー
この香りを最大限に引き出すにはローストの方法が重要らしいですが、個人で焙煎するには、設備もノウハウも必要ですし、手間暇もかかりますので、考えたことはありません。
が、自分で豆を挽くことならやっている人も多いし、豆を挽くためのミルも安価なものから高額なものまで、いろいろ販売されています。昨年、ついに自分で試しました。
コーヒーミル体験
最初、手動ミルを購入。手でハンドルをグルグル回すタイプ。朝、忙しい人にはおすすめできません。豆の砕け方が大きく荒く、香りも今ひとつです。
肉体的には疲れるし、豆も粉も飛び散る、いいことありませんでした。高価な手動ミルならまた違った体験になったかもしれませんが、もういいかな。
次に安価な電動ミルを購入しました。挽き立ては、やはりうまい!と思いました。
でも、電動ミルはけっこう音がるさいんですね。大きなミルなら音も静かで粒のサイズ・粒度(メッシュ)も調整できるのでしょう。
しかし、小型のモノは砕き方も荒いものが多いかと思います。ミルの掃除も必要で・・・まあー、私のコーヒー愛もここまででした。
コーヒー豆を買うときにお店で挽いてもらう以前からのスタイルにすぐに戻りました。
半年以上放置されると・・・
このミル体験で、挽かれずに残ったロースト豆が棚の中に半年。上の写真は、棚に残っていた豆です。
いつまでも残しておく訳にはいかないし、久しぶりに挽いてみるかと思い出して取り出したところ。
ミルに入れで粉々に粉砕!するとミルのフタを開けた瞬間、すばらしい香りが立っているはずです。が、期待して鼻を近づけると・・・するはずのあの香ばし香りではない!
ロースト豆は劣化する
それどころか「あれ?変なニオイが」。土のような、金属のような・・・
お湯を注いで、その黒い液体を口に含むと、コーヒーの香ばしい香りはまったくせず、すっぱいような、赤サビみたいな味・・・ローストとした豆には賞味期限があることをはじめて知りました。
そして、長期間放置されるとどんな味に変化するか、自分の舌と鼻で体験することになりました。
まあ、いちおう飲み込んでみました。苦くはないですが、おいしくもなかったです。
ローストされたコーヒー豆には賞味期限がある・・・生豆は一年でも二年でも保管されていると聞きますので、ロースト豆も無意識にそのつもりでしたが、けっこう劇的な酸化が起こること知りました。
ロースト豆の賞味期限を検索すると「3日」「1週間」という人もいれば「1ヶ月」「数ヶ月なら普通に飲める」という人もいるようで、はっきりしませんでした。
こういうものは人の意見より自分で確かめるのが一番です。機会があったらテストしたいと思います。
コーヒーショップの苦労を知る
お店でコーヒー豆をよく買いますが、何気なく見ていたショーケース内のロースト豆、実は短期間で売り切って補充しなければいけない代物ということを知りました。
むかーしの喫茶店などでは、ガラス天板のテーブルの中にローストされたコーヒー豆を装飾として入れてあるお店もありました。
が、あの豆は、食品としては機能しない状態だったのかとも感じました。
(2017-02-06)
( 香水工場の )
香る生活
化粧品開発展で見たコスメトレンド
先日、東京ビッグサイトで開催された化粧品原料に関する展示会・化粧品開発展(COSME Tech)に行ってきました。業界的なお話になりますが、レポートをお届けします(2017/02/01 中村)
(化粧品開発展の主催者Webサイト)
化粧品原料にもブームがあることをご存じでしょうか?
そして原料主導型のコスメブームも起きることがあり、しかもモンスター級にパワフルなブームになるケースがあります。たとえば、10年前のコエンザイムQ10。
コエンザイムQ10、覚えている方もおられるのではないでしょうか?抗酸化力が抜群でアンチエイジング的な効果が期待されます。
抗酸化物質ならポリフェノールやビタミンなど数多くありますが、なぜかQ10がビッグヒット。
ブーム時は、Q10の品薄状態が続き、多くの化粧品会社さんは原料の入手さえできませんでした。
Q10ありきで、多種多様な化粧品の新製品が生まれました。
Q10のような、それまで一般には聞きなれない成分が一躍躍り出るときは、仕掛け人の存在が、気になるところですよね。
しかし、このへんの深掘りはせず、今日は化粧品原料にもブームがありトレンドが形成されて動いている事情をご理解いただければと思います。
ブームやトレンドを起こすのが個人なのか・特定の企業なのか・業界なのか、偶然なのか・意図的なマーケティングの結果なのか、それは千差万別です。
しかし、どういう事情でブームやトレンドが生まれるにしろ、化粧品展示会はその予兆を感じさせる一つのイベントだと思います。
今回の「化粧品開発展」も数年先までのコスメのブームやトレンドを感じるよい機会になりました。今日は感じたトレンドから一つだけ、ヘアケアをピックアップします。
今回、会場を回っているとヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどを出展しているブースが目にはいりました。
これらはスキンケアの王道的な保湿成分なので、展示会に出品されていても珍しいことではないのですが、これをヘアケアに応用する提案が多くなされていた点が新しい。
4-5年くらい前からでしょうか、「洗い流さないトリートメント」が普及しはじめました。
それまでのインバスタイプのトリートメントから、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)の流行は、美容室から生まれた動向と思われます。
「やっぱり、美容室のトリートメントって違うよね」という印象を抱く消費者の方は多いでしょう。
本来、これらのプロ仕様製品は、美容室専売品として一般には販売されないケースが多いのですが、そのうち美容専門店やスペシャリティ・ストアのプロユースコーナーに置かれるようになり、次第に販路を拡大していきました。
化粧品メーカーからすれば、この分野の魅力は価格帯です。ヘアケアは、スキンケアと比較すると、これまで高価な価格帯は付けにくい状況でした。
たとえば、500mL・数百円は、それまでの代表的なプライシングでしょうか。アウトバストリートメントなら100mL・数千円台も可能です。
10倍以上の価格差もモノともせず購入する層の出現は化粧品業界での大きなムーブメントになりそうです。
ヘアカラーなどでチリチリ・パサパサ・カサカサになった人には、多少値が張るお値段でも効果あるなら、買ってしまうのも人情。
一方、とにかく安い方が良いという消費者も多いですから、ヘアケアは二極化へと進むでしょう。
で、ご自宅のバスルームには、お父さん用の安価なシャンプー・リンスから家族全員のそれぞれの"こだわりヘアケア用品"が並ぶ光景が繰り広げられるのでしょう。
高級ヘアケア価格帯なら、先に挙げたヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどの高価な原料が配合可能となります。本来お肌の保湿成分ですが、キューティクルの保湿・補修にも有効です。
また頭皮へのスカルプケアにも有効であることは言うまでもありません。
毛生えというよりは、抜け毛予防です。皮膚を柔軟にして乾燥を防ぐという観点です。また、栄養としても毛を太く、丈夫にしてくれますので。
化粧品の原料メーカーさんが、このように原料をある分野へプッシュする際は、だいたい試験データや臨床データも取られているケースが多いのです。
だから、化粧品メーカーにとっては、髪の毛や頭皮への保湿効果に関する試験や検証が軽減されます。
これは開発工数の大幅な削減ですので魅力的で、化粧品メーカーにとって商品開発のモチベーションになります。
当社にはブルガリアンローズ・ジェルがあります。
これはスキンケア製品ですが、販売当初からヘアケアにもご利用頂けます、とおすすめしてきたので、10年も前から現在のトレンドを先読みしていたか、と自画自賛的な心境になりました。
ブルガリアンローズ・ジェルは、さっぱり系ジェルなので、オイリーな頭皮でも比較的さらさらな感触ですし、また、ヒアルロン酸は、お肌・頭皮・髪の毛すべてに保湿効果が発揮されます。
当社のブルガリアンローズ香るジェル = ブルガリアンローズ・ジェル、リンク付けておきます。
(2017-02-06)
(化粧品開発展の主催者Webサイト)
化粧品原料もブームで動く
化粧品原料にもブームがあることをご存じでしょうか?
そして原料主導型のコスメブームも起きることがあり、しかもモンスター級にパワフルなブームになるケースがあります。たとえば、10年前のコエンザイムQ10。
コエンザイムQ10、覚えている方もおられるのではないでしょうか?抗酸化力が抜群でアンチエイジング的な効果が期待されます。
抗酸化物質ならポリフェノールやビタミンなど数多くありますが、なぜかQ10がビッグヒット。
ブーム時は、Q10の品薄状態が続き、多くの化粧品会社さんは原料の入手さえできませんでした。
Q10ありきで、多種多様な化粧品の新製品が生まれました。
Q10のような、それまで一般には聞きなれない成分が一躍躍り出るときは、仕掛け人の存在が、気になるところですよね。
しかし、このへんの深掘りはせず、今日は化粧品原料にもブームがありトレンドが形成されて動いている事情をご理解いただければと思います。
化粧品展示会はトレンドを知る機会
ブームやトレンドを起こすのが個人なのか・特定の企業なのか・業界なのか、偶然なのか・意図的なマーケティングの結果なのか、それは千差万別です。
しかし、どういう事情でブームやトレンドが生まれるにしろ、化粧品展示会はその予兆を感じさせる一つのイベントだと思います。
今回の「化粧品開発展」も数年先までのコスメのブームやトレンドを感じるよい機会になりました。今日は感じたトレンドから一つだけ、ヘアケアをピックアップします。
保湿成分とヘアケア
今回、会場を回っているとヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどを出展しているブースが目にはいりました。
これらはスキンケアの王道的な保湿成分なので、展示会に出品されていても珍しいことではないのですが、これをヘアケアに応用する提案が多くなされていた点が新しい。
4-5年くらい前からでしょうか、「洗い流さないトリートメント」が普及しはじめました。
それまでのインバスタイプのトリートメントから、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)の流行は、美容室から生まれた動向と思われます。
「やっぱり、美容室のトリートメントって違うよね」という印象を抱く消費者の方は多いでしょう。
本来、これらのプロ仕様製品は、美容室専売品として一般には販売されないケースが多いのですが、そのうち美容専門店やスペシャリティ・ストアのプロユースコーナーに置かれるようになり、次第に販路を拡大していきました。
"高級ヘアケア"が流行の兆し
化粧品メーカーからすれば、この分野の魅力は価格帯です。ヘアケアは、スキンケアと比較すると、これまで高価な価格帯は付けにくい状況でした。
たとえば、500mL・数百円は、それまでの代表的なプライシングでしょうか。アウトバストリートメントなら100mL・数千円台も可能です。
10倍以上の価格差もモノともせず購入する層の出現は化粧品業界での大きなムーブメントになりそうです。
家族それぞれのこだわりヘアケア用品
ヘアカラーなどでチリチリ・パサパサ・カサカサになった人には、多少値が張るお値段でも効果あるなら、買ってしまうのも人情。
一方、とにかく安い方が良いという消費者も多いですから、ヘアケアは二極化へと進むでしょう。
で、ご自宅のバスルームには、お父さん用の安価なシャンプー・リンスから家族全員のそれぞれの"こだわりヘアケア用品"が並ぶ光景が繰り広げられるのでしょう。
"高級ヘアケア"なら高額な原料も配合できる
高級ヘアケア価格帯なら、先に挙げたヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどの高価な原料が配合可能となります。本来お肌の保湿成分ですが、キューティクルの保湿・補修にも有効です。
また頭皮へのスカルプケアにも有効であることは言うまでもありません。
毛生えというよりは、抜け毛予防です。皮膚を柔軟にして乾燥を防ぐという観点です。また、栄養としても毛を太く、丈夫にしてくれますので。
化粧品の原料メーカーさんが、このように原料をある分野へプッシュする際は、だいたい試験データや臨床データも取られているケースが多いのです。
だから、化粧品メーカーにとっては、髪の毛や頭皮への保湿効果に関する試験や検証が軽減されます。
これは開発工数の大幅な削減ですので魅力的で、化粧品メーカーにとって商品開発のモチベーションになります。
ということは、ブルガリアンローズ・ジェル、来てる?
当社にはブルガリアンローズ・ジェルがあります。
これはスキンケア製品ですが、販売当初からヘアケアにもご利用頂けます、とおすすめしてきたので、10年も前から現在のトレンドを先読みしていたか、と自画自賛的な心境になりました。
ブルガリアンローズ・ジェルは、さっぱり系ジェルなので、オイリーな頭皮でも比較的さらさらな感触ですし、また、ヒアルロン酸は、お肌・頭皮・髪の毛すべてに保湿効果が発揮されます。
当社のブルガリアンローズ香るジェル = ブルガリアンローズ・ジェル、リンク付けておきます。
(2017-02-06)
( 香水工場の )
香る生活
2016年はこんな一年でした (代表)
昨年は、どんな一年だったか当社の代表に振り返ってもらいました
(クスノキの巨木、感謝の気持ちを込めてお祈り中)
亡くなった人が多かったことです。プライベートもビジネス関連でも、まさかと思うような元気な人まで亡くなりました。
お取引先の方、恩師、知人、肉親。肉親の場合、その後、実家の処分など、大きな変化がありました。
10年以上使用してきたフランス製ボトルを国産ボトルに移行する決断をしました。
主力商品なので影響が大きく、また新しいボトルにトラブルが見つかったりして、オペレーションは混乱気味でした。
一方、古いボトルがなくなり、いくつかのアイテムで在庫切れが発生しましたが、年が明けた現在もまだ解消していません。お客様への影響を最小限にするよう頑張っています。
昨年キューブボトル(4mL)を本格的にリリースしましたが、予想外に好評でした。
海外の人からすればトイ(おもちゃ)レベルのサイズですが、日本では使いやすいサイズのようで、想定以上の人気が新鮮でした。1種類しかなかったキューブボトルは、今年、商品数を増やす計画です。
昨年は、当社の20周年記念の年でした。ささやかなイベントとして、数種類の廃盤済み香水を復刻制作を行いました。
復刻は、実は厳しいものがあります。というのは、当時の原料がそのまま入手できない状況が案外多いのです。
そのため現在でも原料が入手可能という条件で調べ、10種類程度をピックアップして、お客様にアンケートを依頼して選ばれました。
その中で、2011年「サンタの贈り物」としてリリースした「HELヘルシンキ空港」は、人気のため2015年に「サンタの贈り物」としてリバイバルリリースしましたが、さらに2016年再リバイバルリリースとして採用しました。
今年もよろしくお願いします。
(2017-01-14)
(クスノキの巨木、感謝の気持ちを込めてお祈り中)
一番記憶に残ったことは?・・訃報
亡くなった人が多かったことです。プライベートもビジネス関連でも、まさかと思うような元気な人まで亡くなりました。
お取引先の方、恩師、知人、肉親。肉親の場合、その後、実家の処分など、大きな変化がありました。
ビジネスでは?・・メインボトルの変更
10年以上使用してきたフランス製ボトルを国産ボトルに移行する決断をしました。
主力商品なので影響が大きく、また新しいボトルにトラブルが見つかったりして、オペレーションは混乱気味でした。
一方、古いボトルがなくなり、いくつかのアイテムで在庫切れが発生しましたが、年が明けた現在もまだ解消していません。お客様への影響を最小限にするよう頑張っています。
よかったことは?・・キューブボトル
昨年キューブボトル(4mL)を本格的にリリースしましたが、予想外に好評でした。
海外の人からすればトイ(おもちゃ)レベルのサイズですが、日本では使いやすいサイズのようで、想定以上の人気が新鮮でした。1種類しかなかったキューブボトルは、今年、商品数を増やす計画です。
予想外だったこと・・「ヘルシンキ空港」の人気
昨年は、当社の20周年記念の年でした。ささやかなイベントとして、数種類の廃盤済み香水を復刻制作を行いました。
復刻は、実は厳しいものがあります。というのは、当時の原料がそのまま入手できない状況が案外多いのです。
そのため現在でも原料が入手可能という条件で調べ、10種類程度をピックアップして、お客様にアンケートを依頼して選ばれました。
その中で、2011年「サンタの贈り物」としてリリースした「HELヘルシンキ空港」は、人気のため2015年に「サンタの贈り物」としてリバイバルリリースしましたが、さらに2016年再リバイバルリリースとして採用しました。
2017年の抱負
今年もよろしくお願いします。
(2017-01-14)
( 香水工場の )
香る生活
(銀スプレー開発中) 細菌と"正しい共存"を目指そう編
ギャラクシースプレー(銀スプレー)の殺菌効果をテスト中です。細菌や酵母の立場からニオイ対策を思案中(2017/01/10)
(ギャラクシー・スプレー、test version)
銀スプレーのテストが進行中です。当社では、この銀スプレーを「ギャラクシースプレー」と命名しました。このムダに派手な呼び方が、とっても気に入っています。
が、難点は発音。頭にアクセントを付けて発音する「GALAXY」は、いちいち気合いを入れないと発音しにくいですよね。
みなさまは、どうでしょうか。問題なければ、このままこの名前で決定です。
先月はモニターさんを募集し、たくさんのご応募をいただきました。ありがとうございます! 予想以上のレスポンスで、冬でもニオイにお困りの人は案外多いことを知り新鮮でした。
最終的に8名のお客様にギャラクシー・テストバージョンを郵送しました。抽選に漏れた方にはお詫び致します。モニターさんのご意見は次回のブログで紹介できると思います。お楽しみに。
さて、ここから細菌との共生について考えていきます。ギャラクシースプレーは殺菌するための製品なのに、なんで共生なんだ、と思われるでしょう。
細菌は、私たちの健康をむしばみ、くさいニオイを生産する一方で、私たちの健康を守り、また有害性の強い細菌から防衛する役割も果たしています。
細菌の種類にもよりますし、状況によって同じ細菌が有害菌になったり、無害菌や有用菌に変化します。
微生物の一種で、細菌よりやや大きい「酵母」は、お酒や味噌・醤油などの発酵食品を生成するエンジンのような微生物。酵母の恩恵はわかりやすいですよね。
しかし、一般に嫌われている大腸菌やブドウ球菌も大きな恩恵を私たちにもたらしています。
あるトイレタリー会社さんが、マーケティング史に残る有名な「弱酸性マーケティング」を展開された結果、日本では石鹸や洗剤類は「弱酸性」が定番となりました。
このマーケティングの凄さは「弱酸性」の善し悪しには一言も触れずに、洗浄剤は「弱酸性が正しい」というイメージを世間に広く植え付けた点です。
しかし、研究者や石鹸メーカーの人々には、このマーケティングは一種の違和感を持って感じられたでしょう。なぜなら・・・
(1) 人の肌は本来、中性 (細菌の活動と皮脂の分泌の結果、弱酸性になる)
(2) 石鹸は本来、アルカリ性 (弱酸性である汚れをアルカリ性で中和し落とすことが石鹸の原理)
石鹸は、数千年前、肉を焼いた木材の灰から偶然生まれました。石鹸がアルカリ性だからと言って肌への有害性は特に観察されません。
温泉はアルカリ泉が多いのですが、アルカリ性のお湯がお肌に良いことは日本人が数千年の歴史の中で知っていることです。アルカリ性になったカラダは、温泉から出ればすぐに元の中性に戻ります。
ですので、洗浄剤が弱酸性であるメリットはありません。弱酸性の汚れを弱酸性で洗えば、むしろ、洗浄力は低下します。
それをカバーする成分として石鹸とは違う種類の"界面活性剤"が必要になります。
ナチュラルな石鹸がよいのか、ハイテク界面活性剤がよいのか、様々なご意見があるかと思います。
しかし、いずれの場合も、お肌自体は弱酸性であることを良しとします。なぜでしょう?・・・弱酸性が有害細菌に対するバリア機能を生み出すためです。
人の肌は本来中性ですが、人の体表を覆う細菌、これは「常在菌」(表皮常在菌)と呼ばれますが、この細菌が活動することによって、肌は弱酸性に傾きます。
また人の皮脂も弱酸性化を助けます。
「細菌の活動」と穏やかな表現ですが、ダイレクトに言えば、人の汗や皮脂を食べた後の細菌たちの排出物が酸性ということです。
だから、人の肌が弱酸性とは、ある意味、細菌のウンチまみれ・皮脂まみれの状態というわけで、人によっては耐え難いイメージではないでしょうか。
しかし、弱酸性であることのメリットは絶大です。バリア機能が生まれ有害菌の侵入を阻止してくれます。
バリア機能を生み出している常在菌の代表は「表皮ブドウ球菌」です。
では、体内ではどうでしょう?大腸に暮らす「大腸菌」や「乳酸機」は、食物の消化を促す役割があります。
最新研究では、人体がアレルギー反応を起こす物質に対してアレルギーが発生しないよう抑制作用の役割もあるらしいことがわかってきました。
乳酸菌はまだしも、大腸菌は、海水浴や温泉の水の汚染度を測る指標にされており悪いイメージが伴いますよね。
しかし、大腸菌はタンパク質の分解酵素を出しており、お肉などのタンパク質の消化吸収を助けています。逆に大腸菌がいないとお肉で下痢になると言われています。
また「大腸菌」や「乳酸機」は種類ごと大腸内でテリトリーを形成しています。この姿がお花畑に見えることから「腸内フローラ」と命名されました。
「腸内フローラ」・・・誰が命名したのでしょう?美しい表現ですよね。
腸内フローラの恩恵は、有害菌の侵入阻止です。
現代医学では、腸内フローラの健全な成長はカラダの健康に直接的に貢献するとされ、近年の「飲む乳酸菌」流行もこの理論上にあります。
たとえば、顔面に多く暮らしているアクネ菌。
この菌は今までニキビを作る悪玉菌とされてきました。ニキビケアの化粧品などのテレビCMではさんざんやり玉に挙げられることは周知の通りです。
が、近年の研究では、ニキビの原因菌ではないとする主張も聞かれますし、それどころか、紫外線による酸化ストレスを防ぎ、皮膚炎や皮膚癌・皮膚老化から皮膚を防衛する役割があるとする論文が発表されています。
「アクネ菌はニキビの原因」は誤解
もしそれらが本当なら、殺菌など、とんでもない話ですよね。菌くん・菌さん、ウエルカムです!
表皮ブドウ球菌も大腸菌もバランスの問題です。
バランスが取れている間は、多くの常在菌が、人と共存共栄の関係なのに、宿主の免疫力低下など、いったんバランスが壊れると攻撃する側に変化します。
下痢や腹痛を引き起こし、毒性のある分泌物を出したり、くさいニオイを量産したりと、お付き合いの難しいところです。
しかし、少なくとも「菌どもはすべて悪」「無菌状態 = 善」とする考え方は誤りと気づかされます。理想は、正しい細菌との正しい共存共栄。
微生物学者の青木のぼる氏は、こういうスタンスをいくつかの著作内で「育菌」(正しい常在菌を養い育てる)というコトバで表現されています。
氏は「育菌」を超え「美人は常在菌でつくられる」という"細菌美容論"まで踏み込んでおられます。興味がある方は、先生の著作を読まれることをおすすめします。
銀イオンは、効果的な殺菌成分です。
そのため、体内浄化として飲む人もいるそうですが、そこまでやれば、体内の常在菌は無事過ごせるのかと逆に心配になります。
当社の抗菌に対する基本ポリシーは無菌を目指すものではありません。「完璧に細菌どもを殺しまくる!」という発想はありません。
「バランスがとれた共存共栄の関係に戻す」というくらいの、おおらかな気持ちで利用してもらえればと願っております。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2017-01-10)
(ギャラクシー・スプレー、test version)
製品名は決定?
銀スプレーのテストが進行中です。当社では、この銀スプレーを「ギャラクシースプレー」と命名しました。このムダに派手な呼び方が、とっても気に入っています。
が、難点は発音。頭にアクセントを付けて発音する「GALAXY」は、いちいち気合いを入れないと発音しにくいですよね。
みなさまは、どうでしょうか。問題なければ、このままこの名前で決定です。
モニター応募、ありがとうございました
先月はモニターさんを募集し、たくさんのご応募をいただきました。ありがとうございます! 予想以上のレスポンスで、冬でもニオイにお困りの人は案外多いことを知り新鮮でした。
最終的に8名のお客様にギャラクシー・テストバージョンを郵送しました。抽選に漏れた方にはお詫び致します。モニターさんのご意見は次回のブログで紹介できると思います。お楽しみに。
細菌との共存共栄
さて、ここから細菌との共生について考えていきます。ギャラクシースプレーは殺菌するための製品なのに、なんで共生なんだ、と思われるでしょう。
細菌は、私たちの健康をむしばみ、くさいニオイを生産する一方で、私たちの健康を守り、また有害性の強い細菌から防衛する役割も果たしています。
細菌の種類にもよりますし、状況によって同じ細菌が有害菌になったり、無害菌や有用菌に変化します。
微生物の一種で、細菌よりやや大きい「酵母」は、お酒や味噌・醤油などの発酵食品を生成するエンジンのような微生物。酵母の恩恵はわかりやすいですよね。
しかし、一般に嫌われている大腸菌やブドウ球菌も大きな恩恵を私たちにもたらしています。
人の肌はなぜ弱酸性?
あるトイレタリー会社さんが、マーケティング史に残る有名な「弱酸性マーケティング」を展開された結果、日本では石鹸や洗剤類は「弱酸性」が定番となりました。
このマーケティングの凄さは「弱酸性」の善し悪しには一言も触れずに、洗浄剤は「弱酸性が正しい」というイメージを世間に広く植え付けた点です。
しかし、研究者や石鹸メーカーの人々には、このマーケティングは一種の違和感を持って感じられたでしょう。なぜなら・・・
(1) 人の肌は本来、中性 (細菌の活動と皮脂の分泌の結果、弱酸性になる)
(2) 石鹸は本来、アルカリ性 (弱酸性である汚れをアルカリ性で中和し落とすことが石鹸の原理)
石鹸は、数千年前、肉を焼いた木材の灰から偶然生まれました。石鹸がアルカリ性だからと言って肌への有害性は特に観察されません。
温泉はアルカリ泉が多いのですが、アルカリ性のお湯がお肌に良いことは日本人が数千年の歴史の中で知っていることです。アルカリ性になったカラダは、温泉から出ればすぐに元の中性に戻ります。
ですので、洗浄剤が弱酸性であるメリットはありません。弱酸性の汚れを弱酸性で洗えば、むしろ、洗浄力は低下します。
それをカバーする成分として石鹸とは違う種類の"界面活性剤"が必要になります。
ナチュラルな石鹸がよいのか、ハイテク界面活性剤がよいのか、様々なご意見があるかと思います。
しかし、いずれの場合も、お肌自体は弱酸性であることを良しとします。なぜでしょう?・・・弱酸性が有害細菌に対するバリア機能を生み出すためです。
有害菌の進入を防ぐ常在菌
人の肌は本来中性ですが、人の体表を覆う細菌、これは「常在菌」(表皮常在菌)と呼ばれますが、この細菌が活動することによって、肌は弱酸性に傾きます。
また人の皮脂も弱酸性化を助けます。
「細菌の活動」と穏やかな表現ですが、ダイレクトに言えば、人の汗や皮脂を食べた後の細菌たちの排出物が酸性ということです。
だから、人の肌が弱酸性とは、ある意味、細菌のウンチまみれ・皮脂まみれの状態というわけで、人によっては耐え難いイメージではないでしょうか。
しかし、弱酸性であることのメリットは絶大です。バリア機能が生まれ有害菌の侵入を阻止してくれます。
バリア機能を生み出している常在菌の代表は「表皮ブドウ球菌」です。
健康を創る細菌たち
では、体内ではどうでしょう?大腸に暮らす「大腸菌」や「乳酸機」は、食物の消化を促す役割があります。
最新研究では、人体がアレルギー反応を起こす物質に対してアレルギーが発生しないよう抑制作用の役割もあるらしいことがわかってきました。
乳酸菌はまだしも、大腸菌は、海水浴や温泉の水の汚染度を測る指標にされており悪いイメージが伴いますよね。
しかし、大腸菌はタンパク質の分解酵素を出しており、お肉などのタンパク質の消化吸収を助けています。逆に大腸菌がいないとお肉で下痢になると言われています。
また「大腸菌」や「乳酸機」は種類ごと大腸内でテリトリーを形成しています。この姿がお花畑に見えることから「腸内フローラ」と命名されました。
「腸内フローラ」・・・誰が命名したのでしょう?美しい表現ですよね。
腸内フローラの恩恵は、有害菌の侵入阻止です。
現代医学では、腸内フローラの健全な成長はカラダの健康に直接的に貢献するとされ、近年の「飲む乳酸菌」流行もこの理論上にあります。
アクネ菌が顔の老化を防ぐ?
たとえば、顔面に多く暮らしているアクネ菌。
この菌は今までニキビを作る悪玉菌とされてきました。ニキビケアの化粧品などのテレビCMではさんざんやり玉に挙げられることは周知の通りです。
が、近年の研究では、ニキビの原因菌ではないとする主張も聞かれますし、それどころか、紫外線による酸化ストレスを防ぎ、皮膚炎や皮膚癌・皮膚老化から皮膚を防衛する役割があるとする論文が発表されています。
「アクネ菌はニキビの原因」は誤解
もしそれらが本当なら、殺菌など、とんでもない話ですよね。菌くん・菌さん、ウエルカムです!
バランスの問題
表皮ブドウ球菌も大腸菌もバランスの問題です。
バランスが取れている間は、多くの常在菌が、人と共存共栄の関係なのに、宿主の免疫力低下など、いったんバランスが壊れると攻撃する側に変化します。
下痢や腹痛を引き起こし、毒性のある分泌物を出したり、くさいニオイを量産したりと、お付き合いの難しいところです。
しかし、少なくとも「菌どもはすべて悪」「無菌状態 = 善」とする考え方は誤りと気づかされます。理想は、正しい細菌との正しい共存共栄。
育菌のススメ
微生物学者の青木のぼる氏は、こういうスタンスをいくつかの著作内で「育菌」(正しい常在菌を養い育てる)というコトバで表現されています。
氏は「育菌」を超え「美人は常在菌でつくられる」という"細菌美容論"まで踏み込んでおられます。興味がある方は、先生の著作を読まれることをおすすめします。
ギャラクシースプレーの目標
銀イオンは、効果的な殺菌成分です。
そのため、体内浄化として飲む人もいるそうですが、そこまでやれば、体内の常在菌は無事過ごせるのかと逆に心配になります。
当社の抗菌に対する基本ポリシーは無菌を目指すものではありません。「完璧に細菌どもを殺しまくる!」という発想はありません。
「バランスがとれた共存共栄の関係に戻す」というくらいの、おおらかな気持ちで利用してもらえればと願っております。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2017-01-10)
( 香水工場の )
香る生活
イベント少な目、今年の年間カレンダー
20周年記念だった昨年と比較するとややさびしい今年のイベント・カレンダー(2017/01/10)
(アイデアを出し合って)
新年おめでとうございます。2017年イベント・カレンダーを公開しました。
うーん、昨年と比較すると静かなカレンダーになりました。
比較的多くのお客様が気にされているのが、毎年4月の新作リリースなんですが、なんと今年はでません。
今までいろいろ作品を創ってきていますので、新作不在というわけではありません。ライブラリーとしてお蔵入りしていながら出番待機中の作品もあります。
ただ、正式製品化するとなると、安全性のテストやWebページの作成、印刷物の作成・・・時間的・労力的リソースの投下は大きく、新作リリースは断念しました。
現在進行中のプロジェクトとは、現行の30mLメインボトルから、新しいKシリーズ25mLボトルへの移行です。
今年から本格化し、2年程度(2018年末)で完了予定です。
わずかボトルの変更ですが、当社の場合、現行のボトルに会わせてすべてのパッケージやラベル類、説明書、同梱物、配送箱などが制作されていますので、やり直す範囲と影響が大きいのです。
商品保管する香水棚や工場と事務所を通う配送箱まで、新規に制作し直しています。
(2017-01-10)
(アイデアを出し合って)
2017年イベント・カレンダー
新年おめでとうございます。2017年イベント・カレンダーを公開しました。
うーん、昨年と比較すると静かなカレンダーになりました。
新作が出ない?
比較的多くのお客様が気にされているのが、毎年4月の新作リリースなんですが、なんと今年はでません。
今までいろいろ作品を創ってきていますので、新作不在というわけではありません。ライブラリーとしてお蔵入りしていながら出番待機中の作品もあります。
ただ、正式製品化するとなると、安全性のテストやWebページの作成、印刷物の作成・・・時間的・労力的リソースの投下は大きく、新作リリースは断念しました。
ボトル移行プロジェクト
現在進行中のプロジェクトとは、現行の30mLメインボトルから、新しいKシリーズ25mLボトルへの移行です。
今年から本格化し、2年程度(2018年末)で完了予定です。
ボトル変更の意味
わずかボトルの変更ですが、当社の場合、現行のボトルに会わせてすべてのパッケージやラベル類、説明書、同梱物、配送箱などが制作されていますので、やり直す範囲と影響が大きいのです。
商品保管する香水棚や工場と事務所を通う配送箱まで、新規に制作し直しています。
(2017-01-10)
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