( 香水工場の )
香る生活
スキンケア選びは「安全」プラス「安心」
スキンケア選びは「安全」プラス「安心」を体験したお客様の一言。
コンシンのジェルを開発した頃、馴染みのお客様にお会いした際、話ついでに「今度こういうものをリリースするんですよ」と『コンシンのジェル』を手渡しました。
彼女はフタを開け香りをかいで、うっとり。もともとローズが好きな方なのですんなり好きになっていただいたのですが、この言葉が印象に残りました。
「知っている人が作っている化粧品って、すっごく安心」
ボクら化粧品メーカーが「安全」な化粧品を作ることは当然のこと。しかし、「安全」な化粧品であるだけでなく「安心」な化粧品であることが大切と悟りました。
「知っている人が作っている化粧品」だから安心感があるという点を評価され、スキンケアの本質に触れた瞬間でした。
男性にとってスキンケアはハンドクリームのように「効果があればいい」程度の意識しかありませんが、女性にとってのスキンケア、とくに顔に使用するスキンケア選びは慎重な方が圧倒的に多い。
「安心」と「信頼」は突き詰めれば「ブランド」へと合流します。「安心」が「ブランド」の多様な要素の中の一面であることがよくわかります。
(2006-11-09)
知っている人が作っている化粧品って・・・
コンシンのジェルを開発した頃、馴染みのお客様にお会いした際、話ついでに「今度こういうものをリリースするんですよ」と『コンシンのジェル』を手渡しました。
彼女はフタを開け香りをかいで、うっとり。もともとローズが好きな方なのですんなり好きになっていただいたのですが、この言葉が印象に残りました。
「知っている人が作っている化粧品って、すっごく安心」
安全だけでは足りない
ボクら化粧品メーカーが「安全」な化粧品を作ることは当然のこと。しかし、「安全」な化粧品であるだけでなく「安心」な化粧品であることが大切と悟りました。
「知っている人が作っている化粧品」だから安心感があるという点を評価され、スキンケアの本質に触れた瞬間でした。
男性にとってスキンケアはハンドクリームのように「効果があればいい」程度の意識しかありませんが、女性にとってのスキンケア、とくに顔に使用するスキンケア選びは慎重な方が圧倒的に多い。
「安心」と「信頼」は突き詰めれば「ブランド」へと合流します。「安心」が「ブランド」の多様な要素の中の一面であることがよくわかります。
(2006-11-09)
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香る生活
ユニクロ、化粧品販売?
ニュースを紹介します。
「ユニクロ」企業が化粧品販売を定款追加
----引用----
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは6日の臨時取締役会で、化粧品販売やCD販売を定款に追加することを決めた。・・・同社は化粧品、スキンケア、ヘアケア製品を衣料品の周辺事業と位置付け、企業買収や提携による本格進出を目指している。(日刊スポーツ、2006年11月6日)
----引用----
二つ驚きました。
一つ目は、あのユニクロさんが化粧品か〜。理解できます。アパレルと化粧品はストーリー的に相性がよい上に化粧品がブランドアイテムとしていかに優れている商材か今さら説明するまでもありません。他業種から化粧品参入は今後も増えると思います。
二つ目の驚きはわずか「定款追加」でニュースになることです。さすが動向を注目されている企業さんだな〜と素朴に驚くことしきり。
(2006-11-08)
「ユニクロ」企業が化粧品販売を定款追加
----引用----
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは6日の臨時取締役会で、化粧品販売やCD販売を定款に追加することを決めた。・・・同社は化粧品、スキンケア、ヘアケア製品を衣料品の周辺事業と位置付け、企業買収や提携による本格進出を目指している。(日刊スポーツ、2006年11月6日)
----引用----
二つ驚きました。
一つ目は、あのユニクロさんが化粧品か〜。理解できます。アパレルと化粧品はストーリー的に相性がよい上に化粧品がブランドアイテムとしていかに優れている商材か今さら説明するまでもありません。他業種から化粧品参入は今後も増えると思います。
二つ目の驚きはわずか「定款追加」でニュースになることです。さすが動向を注目されている企業さんだな〜と素朴に驚くことしきり。
(2006-11-08)
( 香水工場の )
香る生活
化粧品もオーガニック(有機)ブーム
食料品から始まったオーガニック(有機栽培植物)ブームは、化粧品にも飛び火しています。
日本では「自然派化粧品」は人気の分野、それらはなんとなくオーガニックな印象がありますが、さてどうでしょうか。一般に自然派化粧品とは天然植物成分を配合して、防腐剤や人工着色料を少なくした製品をさしますが、天然植物成分がオーガニックであることは問いませんでした。
しかし、ここに来てオーガニック、かつ無農薬栽培した植物由来の天然植物成分による自然派コスメにしようという動きが活発化しています。しかも、自称「オーガニック」ではなく、信用できる第三者による「オーガニック認定」を受けた成分を使用することが、一つのトレンドです。
ビジネスアイの記事で見たのですが、ある調査によるとヨーロッパのオーガニック愛好者は、過去5年間で2倍になっており今後5年間でさらに2倍になりそうです。出典もなく、調査方法も定かでない記事でしたので実感で書いた記事の印象は拭えなかったのですが、実感として「そうかも」と感じます。
日本でも同様でオーガニック関連の食料品・化粧品マーケットは確実に拡大している実感があります。
完全なオーガニックを実現するには、多くの場合、生産量の激減、品質のバラツキ、増減する収穫高という宿命が伴います。
それは、オーガニックを目指す農家にとっては、たとえば、不揃いで形ムラがあり、しかも割高なキュウリたちを消費者が購入してくれるかどうかという切実な問題です。
化粧品の場合、仮に予算が無限にあり高価な原料も仕入れてもよいという夢のような条件がついたとしても、そもそもオーガニック認定を受けた原料を安定して入手できないと思います。
たとえば、オーガニック認定を受けたローズオイルを生産しているある蒸留所さんによると、オーガニックローズは生産量が極端に少ないこと、そして全量が契約済みの一販売先に販売されるというお話でした。
知らないバイヤーが買い付けに行っても買えない!という現実。そのような状況がすべてのオーガニック栽培の農家や企業に当てはまると考えるのは早計ですが、カネさえあればオーガニック原料はいくらでも入手できると考えるのも危険です。
オーガニックブームも、需要があって解が未だ見えない一つのビジネスチャンスです。こういうものは実質が伴わないままマーケティング用のキーワードとして一人歩きする傾向にありますが、オーガニックもその運命をたどるのでしょうか?
(2006-11-07)
日本では「自然派化粧品」は人気の分野、それらはなんとなくオーガニックな印象がありますが、さてどうでしょうか。一般に自然派化粧品とは天然植物成分を配合して、防腐剤や人工着色料を少なくした製品をさしますが、天然植物成分がオーガニックであることは問いませんでした。
しかし、ここに来てオーガニック、かつ無農薬栽培した植物由来の天然植物成分による自然派コスメにしようという動きが活発化しています。しかも、自称「オーガニック」ではなく、信用できる第三者による「オーガニック認定」を受けた成分を使用することが、一つのトレンドです。
ビジネスアイの記事で見たのですが、ある調査によるとヨーロッパのオーガニック愛好者は、過去5年間で2倍になっており今後5年間でさらに2倍になりそうです。出典もなく、調査方法も定かでない記事でしたので実感で書いた記事の印象は拭えなかったのですが、実感として「そうかも」と感じます。
日本でも同様でオーガニック関連の食料品・化粧品マーケットは確実に拡大している実感があります。
完全なオーガニックを実現するには、多くの場合、生産量の激減、品質のバラツキ、増減する収穫高という宿命が伴います。
それは、オーガニックを目指す農家にとっては、たとえば、不揃いで形ムラがあり、しかも割高なキュウリたちを消費者が購入してくれるかどうかという切実な問題です。
化粧品の場合、仮に予算が無限にあり高価な原料も仕入れてもよいという夢のような条件がついたとしても、そもそもオーガニック認定を受けた原料を安定して入手できないと思います。
たとえば、オーガニック認定を受けたローズオイルを生産しているある蒸留所さんによると、オーガニックローズは生産量が極端に少ないこと、そして全量が契約済みの一販売先に販売されるというお話でした。
知らないバイヤーが買い付けに行っても買えない!という現実。そのような状況がすべてのオーガニック栽培の農家や企業に当てはまると考えるのは早計ですが、カネさえあればオーガニック原料はいくらでも入手できると考えるのも危険です。
オーガニックブームも、需要があって解が未だ見えない一つのビジネスチャンスです。こういうものは実質が伴わないままマーケティング用のキーワードとして一人歩きする傾向にありますが、オーガニックもその運命をたどるのでしょうか?
(2006-11-07)
( 香水工場の )
香る生活
香料はどこで買えますか?
先日、京成バラ園で開催した調香セミナーで「香料はどこで買えますか?」という質問をいただきました。
調香は「年をとっても長くやれる趣味としていいですよ〜」なんて紹介しながら、はて、考えてみれば香料の入手はけっこう難しい。
調香用香料は大きく3種類に分かれます。
天然香料・合成香料・調合香料。
「合成」という言葉だけで悪者のイメージがありますが、けっしてそんなことはありませんのでご安心ください。
天然物からある成分を抽出したものも合成香料ですし、天然物の成分の分子構造を見よう見まねで再現したものも合成香料です。
これらは、むしろ天然物より安全なものが多いのですが、その理由は別の機会に。
調合香料とは、天然香料や合成香料を複数種類混合して、すでにある程度の目的を達成している香料です。ローズの香りやチョコレートフレイバー、ストロベリーフレイバーなどです。
調合香料は、カレーを例にたとえるとカレールーのようなものです。カレーを作る際、市販のカレールーを利用して作る人もいれば、香辛料を自分で炒めるところからはじめる人もいます。
市場に広く流通しているエッセンシャル・オイルは天然香料の一部です。
こちらは販売されているショップや業者さんが実店舗・ネット販売ともに多く多彩で入手は比較的簡単ですね。
合成香料と調合香料、及び特殊な天然香料は、通常、街のアロマショップや通販では販売されていません。
これらは香料会社さんから購入します。そして、個人の方にはハードルが高いはずです。
販売単位は、香料の種類によって違いますが、1kg、5kg、10kgとかなりまとまった量が取引単位となっています。
数万〜数十万円、ときに数百万円の取引となります。
もし個人で何かの香料を1kg持っていても永久に使い切れないでしょう。なぜなら、それらは濃度が100%で、実際は、水やアルコールで希釈して使用されますから各香料の使用量はごく微量だからです。
一般に名が知れた大きな香料会社さんは、個人客とのお取引は厳しいでしょう。
近年では、相手が法人であっても直接取引を敬遠する傾向で、化粧品原料商社さんなどが間に入るケースが多くなりつつあります。
しかし、香料会社さんにも多種多様な会社さんがあります。
日本にはおそらく100社以上あるのではないでしょうか?
その中には小分け販売を得意とする香料会社さんもあると思われます。
また、調香の教室やスクール事業をされているところなら小分けして販売されています。
教室に通うことが条件になる場合もあるかもしれませんが、問い合わせてみるのも手ですね。
(2006-11-06)
調香は「年をとっても長くやれる趣味としていいですよ〜」なんて紹介しながら、はて、考えてみれば香料の入手はけっこう難しい。
調香用香料は大きく3種類に分かれます。
天然香料・合成香料・調合香料。
合成香料
「合成」という言葉だけで悪者のイメージがありますが、けっしてそんなことはありませんのでご安心ください。
天然物からある成分を抽出したものも合成香料ですし、天然物の成分の分子構造を見よう見まねで再現したものも合成香料です。
これらは、むしろ天然物より安全なものが多いのですが、その理由は別の機会に。
調合香料
調合香料とは、天然香料や合成香料を複数種類混合して、すでにある程度の目的を達成している香料です。ローズの香りやチョコレートフレイバー、ストロベリーフレイバーなどです。
調合香料は、カレーを例にたとえるとカレールーのようなものです。カレーを作る際、市販のカレールーを利用して作る人もいれば、香辛料を自分で炒めるところからはじめる人もいます。
天然香料
市場に広く流通しているエッセンシャル・オイルは天然香料の一部です。
こちらは販売されているショップや業者さんが実店舗・ネット販売ともに多く多彩で入手は比較的簡単ですね。
ハードルが高い香料会社との取引
合成香料と調合香料、及び特殊な天然香料は、通常、街のアロマショップや通販では販売されていません。
これらは香料会社さんから購入します。そして、個人の方にはハードルが高いはずです。
販売単位は、香料の種類によって違いますが、1kg、5kg、10kgとかなりまとまった量が取引単位となっています。
数万〜数十万円、ときに数百万円の取引となります。
もし個人で何かの香料を1kg持っていても永久に使い切れないでしょう。なぜなら、それらは濃度が100%で、実際は、水やアルコールで希釈して使用されますから各香料の使用量はごく微量だからです。
香料会社さんとの直取引はハードルが高い
一般に名が知れた大きな香料会社さんは、個人客とのお取引は厳しいでしょう。
近年では、相手が法人であっても直接取引を敬遠する傾向で、化粧品原料商社さんなどが間に入るケースが多くなりつつあります。
小ロット取引は可能か?
しかし、香料会社さんにも多種多様な会社さんがあります。
日本にはおそらく100社以上あるのではないでしょうか?
その中には小分け販売を得意とする香料会社さんもあると思われます。
また、調香の教室やスクール事業をされているところなら小分けして販売されています。
教室に通うことが条件になる場合もあるかもしれませんが、問い合わせてみるのも手ですね。
(2006-11-06)
( 香水工場の )
香る生活
香水メーカーの人はどんな香水を付ける?
そんな質問を受けることがあります。
いろいろな会社さんやスタイルがあるので一概には言えませんが、調香師や技術者は、業務中、香水を付けないことが多いと思います。
理由はお察しのとおり、自分が香水をつけていると、他の香りがわかりにくくなりますからね。
営業など直接香りの調合や製造などに関わらない人は自由ですが、やはり調香師や技術者、環境に影響を与えないようオフィスではつけない人が多いのではないでしょうか。
(2006-11-05)
いろいろな会社さんやスタイルがあるので一概には言えませんが、調香師や技術者は、業務中、香水を付けないことが多いと思います。
理由はお察しのとおり、自分が香水をつけていると、他の香りがわかりにくくなりますからね。
営業など直接香りの調合や製造などに関わらない人は自由ですが、やはり調香師や技術者、環境に影響を与えないようオフィスではつけない人が多いのではないでしょうか。
(2006-11-05)
( 香水工場の )
香る生活
香料はそんなに悪者ではない
またまた日本語で配信された中国の新聞を読んでいたら、化粧品に含まれる添加物が肌に異常をもたらします、という趣旨の、あちらの偉い先生の解説が掲載されていました。
日本でも昔はこのような主張は多かったです。
たとえば、食品酸化防止剤として有名なビタミンCやビタミンEは、添加物の代表例です。
これらによって食品の酸化が防止され、体内では活性酸素を除去しカラダを防衛しますから、一緒くたに「添加物=悪者」「無添加=善者」という図式は、荒っぽいですね。
記事では添加物の一例として香料も攻撃されていました。
どの香料かは明記されていません。
香料には数万種類、数え方によっては無限の種類があります。市場に流通しているほとんどの天然香料、合成香料ともに長年使用され安全性が確認されたものです。
同じ香料も化粧品やトイレタリーに使用されれば「香料」ですが、食品に使用されれば「フレーバー」です。
食品用香料と香粧品香料は種類が多少違う場合もありますが、同じ香料を使用しているケースも少なくありません。
フレーバーはキャンディやクッキー、ケーキなどの菓子類、ジュースやお茶、コーヒー飲料など飲料類、ハム、ソーセージ、ちくわ、漬け物・・・などほぼすべての加工食品に配合されています。
「無香料」と宣伝しながら「フレーバー」を配合している食品メーカーもあるようです。
それは「香料=悪者」という方程式が消費者のマインドにあるためではないでしょうか。
行きすぎた「香料=悪者」というイメージはなんとかしないと香料産業も立ち行かなくなるでは、と心配です。
日本に100社以上ある香料会社。
その社員の方々は、ほとんどの方が良心ある製品作りをしているにも関わらず、毎日肩身の狭い思いをしています。
(2006-11-04)
日本でも昔はこのような主張は多かったです。
たとえば、食品酸化防止剤として有名なビタミンCやビタミンEは、添加物の代表例です。
これらによって食品の酸化が防止され、体内では活性酸素を除去しカラダを防衛しますから、一緒くたに「添加物=悪者」「無添加=善者」という図式は、荒っぽいですね。
記事では添加物の一例として香料も攻撃されていました。
どの香料かは明記されていません。
香料には数万種類、数え方によっては無限の種類があります。市場に流通しているほとんどの天然香料、合成香料ともに長年使用され安全性が確認されたものです。
同じ香料も化粧品やトイレタリーに使用されれば「香料」ですが、食品に使用されれば「フレーバー」です。
食品用香料と香粧品香料は種類が多少違う場合もありますが、同じ香料を使用しているケースも少なくありません。
フレーバーはキャンディやクッキー、ケーキなどの菓子類、ジュースやお茶、コーヒー飲料など飲料類、ハム、ソーセージ、ちくわ、漬け物・・・などほぼすべての加工食品に配合されています。
「無香料」と宣伝しながら「フレーバー」を配合している食品メーカーもあるようです。
それは「香料=悪者」という方程式が消費者のマインドにあるためではないでしょうか。
行きすぎた「香料=悪者」というイメージはなんとかしないと香料産業も立ち行かなくなるでは、と心配です。
日本に100社以上ある香料会社。
その社員の方々は、ほとんどの方が良心ある製品作りをしているにも関わらず、毎日肩身の狭い思いをしています。
(2006-11-04)
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