( 香水工場の )
香る生活
気になるアルコールフリー、低アルコール香水
ノンアルコール香水・アルコール低減香水が、ざわついている・・ (2021/08/17)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
「香水って、アルコールなしで作れますか?」
この問い合わせは、20年くらい前から、たまに来ていました。
アルコールフリー香水を探している人は多いようです。
以前は、ベビー&キッズ香水を除けば、あまりありませんでした。
ベビー&キッズ香水は、日本ではあまり聞きませんが、欧米ではそれなりに。大人への憧れなんでしょうが、化粧品や香水に関心があるキッズたちは多いですね。
ベビー&キッズ香水の特徴の一つはアルコールフリーが多いこと、やはり、アルコールは刺激がありますのでね。
飲料やお酒のアルコールに関して次のような定義があります:
(1) ノンアルコール飲料 → アルコール量が1%未満(酒税法 =「酒類はアルコール分1度以上の飲料」)
(2) 低アルコール飲料 → 定義はないが、現状の一般的な市場では、アルコール量が10%未満をさすことが多い
ノンアルコールやアルコールフリーは、「アルコール0%」が一般的なイメージだと思いますが、実は0.01%~0.05%程度のアルコールは含まれることが多い。
お酒だけでなく、一般的な食品でも、糖分が含まれれば、自然発酵しますからアルコールを含んでいる場合があります。
香水には、低アルコールに関する定義がまだありません。
一方、化粧品や香水に関して、「アルコールフリー」「ノンアルコール」「低アルコール」「減アルコール」などのコトバがではじめていなすが、定義はありません。
大人向けアルコールフリー香水は、2000年代まであまり多くありませんでしたが、2006年の「ロンドン旅客機爆破テロ未遂事件」から増えました。
ヒースロー空港の旅客機に爆弾が仕掛けられ、同時多発的に多数の航空機が、空中爆発されそうになったテロ事件です。
大規模でしたが未遂であり世界的な報道はすぐに収束しましたが、まあ、業界の方は、それから大忙し。航空業界は、もちろん、なんと香水業界も慌ただしく。
X線装置で感知できない液体爆弾だったことが衝撃でしたね。
以降、航空機への液体持ち込みは禁止となり、保安検査室の入口前ゴミ箱には、飲み物があるれる光景が数年続きました。
アルコールやアルコールを含む製品、香水やお酒などの輸送に制限が加わり、3~4年かけて、全世界でアルコール製品の輸送が制限される事態へ。
輸送できないわけではないが、いろいろ厳しい。
アルコールフリー香水がにわかに脚光を浴びたのも、この事件が契機だっただろう。
それまで海外発送していた当社も、税関で香水が没収されたりで、2008年に「海外発送不可」と規約変更しました。
アルコールフリーのオードトワレやパルファムを製造することは簡単です。
しかし、アルコールフリーにすると防腐剤や界面活性剤を添加する必要があります。
どちらがお好きですか?
アルコールは、香水の基剤として千年の歴史があります。この長い歴史に耐えるそれだけの理由があります。
たんに、あまりにも優れた物質だから。
だから、多くの国家で、石油同様、戦略物資と見なされています。日本も事実上そうです。
法による製造や流通の管理は厳しく、軽々しく取り扱えない禁制物資となっています。近寄ることもできません。経済産業省に聞いても国税庁に聞いても産業構造さえ不明である。
その意味は、おわかりですよね、アンタッチャブルってことです。
なぜアルコールはそれだけの地位を築いたのか?
第一に、お酒の原料として圧倒的な需要と人気がある。
第二に、天然成分であること。そして、製造が容易、保管が容易、しかも千年以上の歴史と実績と高い安全性。
第三に、天然の殺菌効果 (コロナパンデミックの現在、全人類が毎日お世話になっている)
そして、食用・医療用・工業用として食品や医薬品・化学品まで広範囲に応用できる汎用性・万能性・安全性があまりにも秀逸。
香水に限って言えば、アルコールは、安全な成分なのに香料をよく溶かしてくれて殺菌効果もある。アルコールに代わる成分となると、パーフェクトなものは思い当たりません。
どんな代替成分を使うにしろ、アルコール以外だと防腐剤、界面活性剤、溶剤が別途必要になる、ここが悩みどころなのだ。
アルコールフリー香水が求められているとしても、全香水がそうなるとは思えない。それだけアルコールのメリットは偉大である。
いちおう、開発レベルでは、アルコールフリー香水の試作はやっています。
・アルコール完全フリー alcohol-free・・・(アルコール0%)
・アルコール低減 low-alcohol・・・(アルコール30%)
・アルコール低減 low-alcohol・・・(アルコール60%)
アルコールフリーやアルコール低減版は、最初の香り立ちが、やはりマイルドな印象は受けますね。
現状、すぐに商品化という予定はありませんが、将来的にはアルコールフリー香水をリリースせざるをえないと判断しています。
みなさん、アルコールフリー香水、欲しいですか?
お客様の要望が強ければ、もっと前向きに開発をスピードアップしたいですね。
【関連記事】
(2021/10/04) ローアル香水 (低アルコール香水)
(2021-08-17)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
アルコールなしで香水、作れますか?
「香水って、アルコールなしで作れますか?」
この問い合わせは、20年くらい前から、たまに来ていました。
アルコールフリー香水を探している人は多いようです。
以前は、ベビー&キッズ香水を除けば、あまりありませんでした。
ベビー&キッズ香水は、日本ではあまり聞きませんが、欧米ではそれなりに。大人への憧れなんでしょうが、化粧品や香水に関心があるキッズたちは多いですね。
ベビー&キッズ香水の特徴の一つはアルコールフリーが多いこと、やはり、アルコールは刺激がありますのでね。
飲料のアルコール定義
飲料やお酒のアルコールに関して次のような定義があります:
(1) ノンアルコール飲料 → アルコール量が1%未満(酒税法 =「酒類はアルコール分1度以上の飲料」)
(2) 低アルコール飲料 → 定義はないが、現状の一般的な市場では、アルコール量が10%未満をさすことが多い
ノンアルコールやアルコールフリーは、「アルコール0%」が一般的なイメージだと思いますが、実は0.01%~0.05%程度のアルコールは含まれることが多い。
お酒だけでなく、一般的な食品でも、糖分が含まれれば、自然発酵しますからアルコールを含んでいる場合があります。
低アルコール香水の定義
香水には、低アルコールに関する定義がまだありません。
一方、化粧品や香水に関して、「アルコールフリー」「ノンアルコール」「低アルコール」「減アルコール」などのコトバがではじめていなすが、定義はありません。
アルコールフリー香水が増え始めたワケ
大人向けアルコールフリー香水は、2000年代まであまり多くありませんでしたが、2006年の「ロンドン旅客機爆破テロ未遂事件」から増えました。
ヒースロー空港の旅客機に爆弾が仕掛けられ、同時多発的に多数の航空機が、空中爆発されそうになったテロ事件です。
大規模でしたが未遂であり世界的な報道はすぐに収束しましたが、まあ、業界の方は、それから大忙し。航空業界は、もちろん、なんと香水業界も慌ただしく。
X線装置で感知できない液体爆弾だったことが衝撃でしたね。
以降、航空機への液体持ち込みは禁止となり、保安検査室の入口前ゴミ箱には、飲み物があるれる光景が数年続きました。
アルコールやアルコールを含む製品、香水やお酒などの輸送に制限が加わり、3~4年かけて、全世界でアルコール製品の輸送が制限される事態へ。
輸送できないわけではないが、いろいろ厳しい。
アルコールフリー香水がにわかに脚光を浴びたのも、この事件が契機だっただろう。
それまで海外発送していた当社も、税関で香水が没収されたりで、2008年に「海外発送不可」と規約変更しました。
アルコールフリー香水、技術的には簡単
アルコールフリーのオードトワレやパルファムを製造することは簡単です。
しかし、アルコールフリーにすると防腐剤や界面活性剤を添加する必要があります。
どちらがお好きですか?
今まで、香水はなぜアルコールで作られてきたのか?
アルコールは、香水の基剤として千年の歴史があります。この長い歴史に耐えるそれだけの理由があります。
たんに、あまりにも優れた物質だから。
だから、多くの国家で、石油同様、戦略物資と見なされています。日本も事実上そうです。
法による製造や流通の管理は厳しく、軽々しく取り扱えない禁制物資となっています。近寄ることもできません。経済産業省に聞いても国税庁に聞いても産業構造さえ不明である。
その意味は、おわかりですよね、アンタッチャブルってことです。
なぜアルコールはそれだけの地位を築いたのか?
第一に、お酒の原料として圧倒的な需要と人気がある。
第二に、天然成分であること。そして、製造が容易、保管が容易、しかも千年以上の歴史と実績と高い安全性。
第三に、天然の殺菌効果 (コロナパンデミックの現在、全人類が毎日お世話になっている)
そして、食用・医療用・工業用として食品や医薬品・化学品まで広範囲に応用できる汎用性・万能性・安全性があまりにも秀逸。
香水に限って言えば、アルコールは、安全な成分なのに香料をよく溶かしてくれて殺菌効果もある。アルコールに代わる成分となると、パーフェクトなものは思い当たりません。
どんな代替成分を使うにしろ、アルコール以外だと防腐剤、界面活性剤、溶剤が別途必要になる、ここが悩みどころなのだ。
アルコールフリー香水が求められているとしても、全香水がそうなるとは思えない。それだけアルコールのメリットは偉大である。
アルコールフリー香水の試作
いちおう、開発レベルでは、アルコールフリー香水の試作はやっています。
・アルコール完全フリー alcohol-free・・・(アルコール0%)
・アルコール低減 low-alcohol・・・(アルコール30%)
・アルコール低減 low-alcohol・・・(アルコール60%)
アルコールフリーやアルコール低減版は、最初の香り立ちが、やはりマイルドな印象は受けますね。
現状、すぐに商品化という予定はありませんが、将来的にはアルコールフリー香水をリリースせざるをえないと判断しています。
アルコールフリー香水がいいですか?
みなさん、アルコールフリー香水、欲しいですか?
お客様の要望が強ければ、もっと前向きに開発をスピードアップしたいですね。
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(2021-08-17)
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ノンアルコール香水
( 香水工場の )
香る生活
ルームフレグランス「Loveラベンダー」の話
再度リリースするよ・・ (2021/08/06)
( 竿(さお)のようなモノを差したルームフレグランスは、一般に「リードディフューザー」と呼ばれます。リードとは竿のこと )
2年前の2019年に制作したルームフレグランスを再度リリースすることになりました。
特徴は、ほぼラベンダーの天然香料だけの香り。
しかし、天然香料だけだと、逆にルームフレグランスとしては弱くてパンチがないんですね。
強すぎる香りがダメという人でないと、メリットがあまり感じられないルームフレグランスでした。
好評だったかって?・・よくわかからない。
本品はすべてプレゼントとして配布しました。
配布後、新製品ならいろいろなコメントを頂くのですが、この製品に関しては、好きとか、ダメとか、ご意見がとても少なく、よくわからないのです。
まあ、コメントが来ないということは、激烈大好きという人はいなくて、まずまずという評価ではないかと。
でもラベンダーがお好きな方には、癒される香り、それはまちがいない。
再度出しちゃいますよ
( 2019年のLoveラベンダー ルームフレグランス、非売品でプレゼントとして配布 )
香りは、基本的に同じです。
基剤の処方を改善したり、リードの材質や大きさをテスト中です。
それが上のモックアップ写真です。
お気に召して頂けるといいのですが、今回は、「プレゼント」+「販売」という形態で、今年11月~12月にリリース予定です。
瓶から飛び出している棒のようなものは「リード」と呼ばれます。
Reed・・アシとかヨシとかの茎ですが、ルームフレグランスに採用されるリードの材質は、ラタンという蔓植物がよく使われる。
瓶から飛び出す姿がお線香みたいで、なんか宗教的な雰囲気。
市販の高級路線リード・フレグランスはインテリア的なポジションになりつつありますよね。
しかし、Loveラベンダーは、リードとしてムエット(匂い紙)を採用予定。
そして、ムエットは汚れてくるのだ、そこがいい。
ムエットを使う理由は、また次回お話ししましょう。
(2021-08-06)
( 竿(さお)のようなモノを差したルームフレグランスは、一般に「リードディフューザー」と呼ばれます。リードとは竿のこと )
2019年のLoveラベンダー
2年前の2019年に制作したルームフレグランスを再度リリースすることになりました。
特徴は、ほぼラベンダーの天然香料だけの香り。
しかし、天然香料だけだと、逆にルームフレグランスとしては弱くてパンチがないんですね。
強すぎる香りがダメという人でないと、メリットがあまり感じられないルームフレグランスでした。
好評だったかって?・・よくわかからない。
本品はすべてプレゼントとして配布しました。
配布後、新製品ならいろいろなコメントを頂くのですが、この製品に関しては、好きとか、ダメとか、ご意見がとても少なく、よくわからないのです。
まあ、コメントが来ないということは、激烈大好きという人はいなくて、まずまずという評価ではないかと。
でもラベンダーがお好きな方には、癒される香り、それはまちがいない。
再度出しちゃいますよ
( 2019年のLoveラベンダー ルームフレグランス、非売品でプレゼントとして配布 )
2021年のLoveラベンダー
香りは、基本的に同じです。
基剤の処方を改善したり、リードの材質や大きさをテスト中です。
それが上のモックアップ写真です。
お気に召して頂けるといいのですが、今回は、「プレゼント」+「販売」という形態で、今年11月~12月にリリース予定です。
インテリアと見なされる市販ルームフレグランス
瓶から飛び出している棒のようなものは「リード」と呼ばれます。
Reed・・アシとかヨシとかの茎ですが、ルームフレグランスに採用されるリードの材質は、ラタンという蔓植物がよく使われる。
瓶から飛び出す姿がお線香みたいで、なんか宗教的な雰囲気。
市販の高級路線リード・フレグランスはインテリア的なポジションになりつつありますよね。
しかし、Loveラベンダーは、リードとしてムエット(匂い紙)を採用予定。
そして、ムエットは汚れてくるのだ、そこがいい。
ムエットを使う理由は、また次回お話ししましょう。
(2021-08-06)
( 香水工場の )
香る生活
日本の秋は、金木犀まつりの様相
(2021/07/29)
( 社内で「金木女子」と呼ばれているイラスト。5年くらい前まで製品のイメージキャラクターとして利用していましたが、今年は久々、たとう紙として、秋に復活予定 )
近年は、キンモクセイの香りの香水をリリースするブランドさん、多くなりました。
5年くらい前からこの傾向が強くなってきたのですが、今年も、多彩なブランドさんによるキンモクセイ香水の秋になりそうですね。
試しに、Googleニュースで「金木犀 香水 発売」で検索すると、おっと、いろいろでてきました・・キンモクセイ人気がよくわかります。
大手さんのニュースをピックアップしてみと・・
・(2021/07/22) フローラノーティス ジルスチュアート“甘く切ない”「キンモクセイ」の香りから練り香水&ミニコフレ
・(2021/06/08) 「ロクシタン」から金木犀の香りが登場 杏子や洋梨を加えフルーティに
・(2021/01/25) ルイ・ヴィトン新作香水は初の「キンモクセイ」の香り 流星をイメージした「エトワール フィラント」発売
・(2020/09/28) サルヴァトーレ フェラガモ「アモ」の新作フレグランス、“金木犀”香るウッディフローラルムスク
・(2020/08/04) フローラノーティス ジルスチュアート、“金木犀”香るオードパルファン&ハンドクリーム限定セット発売
ボクらがリリースした頃からは考えないくらいの変わりようです。
流行は変化するんですね。
(2021-07-29)
( 社内で「金木女子」と呼ばれているイラスト。5年くらい前まで製品のイメージキャラクターとして利用していましたが、今年は久々、たとう紙として、秋に復活予定 )
大手ブランドさんも続々キンモクセイ
近年は、キンモクセイの香りの香水をリリースするブランドさん、多くなりました。
5年くらい前からこの傾向が強くなってきたのですが、今年も、多彩なブランドさんによるキンモクセイ香水の秋になりそうですね。
試しに、Googleニュースで「金木犀 香水 発売」で検索すると、おっと、いろいろでてきました・・キンモクセイ人気がよくわかります。
キンモクセイ香水のリリースニュース
大手さんのニュースをピックアップしてみと・・
・(2021/07/22) フローラノーティス ジルスチュアート“甘く切ない”「キンモクセイ」の香りから練り香水&ミニコフレ
・(2021/06/08) 「ロクシタン」から金木犀の香りが登場 杏子や洋梨を加えフルーティに
・(2021/01/25) ルイ・ヴィトン新作香水は初の「キンモクセイ」の香り 流星をイメージした「エトワール フィラント」発売
・(2020/09/28) サルヴァトーレ フェラガモ「アモ」の新作フレグランス、“金木犀”香るウッディフローラルムスク
・(2020/08/04) フローラノーティス ジルスチュアート、“金木犀”香るオードパルファン&ハンドクリーム限定セット発売
ボクらがリリースした頃からは考えないくらいの変わりようです。
流行は変化するんですね。
(2021-07-29)
( 香水工場の )
香る生活
軸キューブボトルの福袋 ( 8/1 - 8/7 )
福袋、初のトライアル (2021/07/27)
( この袋の中に 4mLキューブボトルが3本入っています → 福袋のお買物ページ )
企画を開始して判明しましたが、商品名の指定をされるお客様がちらほら。
※商品の指定や希望は、システム上、無視されます(希望を書かれても対応不可)
「ダメもと」のリクエストとは思いますが、心が痛むのです。
発送担当者には商品を選別できませんし、システム的にも無視されますこと、ご了承ください。
それと複数購入されると、商品は重複しているリスクもありますこと、お許し下さい。
やはり、わずか9種類から福袋を作ると、重複リスクが高いことが判明しました → 次回の福袋企画では改善予定(そんなんです、早くも次回の福袋企画、考えています)
当社では、4mLキューブボトルに関して「スプレー」から、スティックでつける「軸タイプ」に移行中です。
軸タイプのお披露目をかねて、福袋イベントを企画。
一つの袋の3個の軸キューブボトルを入れて、ややお安く販売するものです。
( 上記アイテムから、ランダムに3個を選んで一つの福袋が作られる )
すべてのキューブボトルが対象というわけではありません。
すでに軸タイプに変更されているものと、軸移行予定アイテムを合わせた、下記9品が対象です。
・金木犀2015 Kinmokusei
・沈香 Jinko
・蓮花(はすはな) Hasuhana/Lotus
・樹海 Jukai/Jay
・サイレンス(静寂) Silence
・くちなし Gardenia
・スイートピー Sweet Pea
・すずらん2020 Lily of the valley
・芍薬 Peony
上記9アイテムからランダムに3個ピックアップしています。
福袋企画は、今回、はじめての経験なので、もしこの福袋企画が好評でしたら、アイテム数を増やして、秋以降も開催します。
企画の詳細は、下記イラストをクリック! →
(2021-07-27)
( この袋の中に 4mLキューブボトルが3本入っています → 福袋のお買物ページ )
( 8/3 緊急追記 ) 商品の希望や指定は、できません
企画を開始して判明しましたが、商品名の指定をされるお客様がちらほら。
※商品の指定や希望は、システム上、無視されます(希望を書かれても対応不可)
「ダメもと」のリクエストとは思いますが、心が痛むのです。
発送担当者には商品を選別できませんし、システム的にも無視されますこと、ご了承ください。
それと複数購入されると、商品は重複しているリスクもありますこと、お許し下さい。
やはり、わずか9種類から福袋を作ると、重複リスクが高いことが判明しました → 次回の福袋企画では改善予定(そんなんです、早くも次回の福袋企画、考えています)
福袋の企画
当社では、4mLキューブボトルに関して「スプレー」から、スティックでつける「軸タイプ」に移行中です。
軸タイプのお披露目をかねて、福袋イベントを企画。
一つの袋の3個の軸キューブボトルを入れて、ややお安く販売するものです。
9アイテムからランダムに3個
( 上記アイテムから、ランダムに3個を選んで一つの福袋が作られる )
すべてのキューブボトルが対象というわけではありません。
すでに軸タイプに変更されているものと、軸移行予定アイテムを合わせた、下記9品が対象です。
・金木犀2015 Kinmokusei
・沈香 Jinko
・蓮花(はすはな) Hasuhana/Lotus
・樹海 Jukai/Jay
・サイレンス(静寂) Silence
・くちなし Gardenia
・スイートピー Sweet Pea
・すずらん2020 Lily of the valley
・芍薬 Peony
上記9アイテムからランダムに3個ピックアップしています。
好評なら今後も企画します!
福袋企画は、今回、はじめての経験なので、もしこの福袋企画が好評でしたら、アイテム数を増やして、秋以降も開催します。
企画内容
・期間:2021年8月1日~7日 (在庫切れの場合、途中終了)
・価格:4mLキューブボトル(軸タイプ) 3個で1セット = 1,500円(税込み)
・商品の種類:9アイテムからランダムに3個ピックアップ
※購入時、商品の指定はできません。ランダムに3個詰められています
※ネコポス箱(送料180円)には2セットまで入ります
※転売防止のため3セット以内でのご購入にご協力下さい
→ 福袋のお買物ページ
・価格:4mLキューブボトル(軸タイプ) 3個で1セット = 1,500円(税込み)
・商品の種類:9アイテムからランダムに3個ピックアップ
※購入時、商品の指定はできません。ランダムに3個詰められています
※ネコポス箱(送料180円)には2セットまで入ります
※転売防止のため3セット以内でのご購入にご協力下さい
→ 福袋のお買物ページ
企画の詳細は、下記イラストをクリック! →
(2021-07-27)
( 香水工場の )
香る生活
米フォードからガソリン香水
ガソリンのニオイが恋してく買い換えられない人のために・・ (2021/07/27)
( ガソリンスタンドの給油機を思わせる装飾がおしゃれ。商品名は「Mach-Eau GT」、日本語訳だと「マッハ香水GT」と言った感じ。非売品 )
おもしろい記事を読みましたのでご紹介:
ガソリンのニオイを懐かしみたい人の為の香水 (biglobeニュース 2021/07/20)
フォードの新製品「EVマスタング・マッハE (Mustang Mach-E)」にちなんでリリースされた香水。
ガソリンスタンドの給油機を思わせる右肩の装飾がおしゃれですね。
商品名は「Mach-Eau GT」、日本語的なニュアンスだと「マッハ香水GT」になるだろう(「なんで GT なんだ!」と突っ込みたいところではある)。
発音は普通に読めば「マーク・オー」かな?
しかし、フォード社ではこれを「macho:マッチョ」と呼ぶことにしたそうです。
香水は非売品で、Mustang Mach-E 購入者へのプレゼントになる模様(日本も対象かどうか不明)。
「ガソリンのニオイが恋してく買い換えられない人のために」にだそうだ。
今後、世界的に電気自動車が普及しそうですが、記事によると
「ドライバーの5人に1人が『EV車への乗り換え時に最も恋しくなると思うのはガソリンのにおい』と述べ、70%近くが多少なりとも『自分はガソリンのにおいを懐かしく思うだろう』と」
え?そうなの?・・にわかに信じがたい、盛ってるでしょ?と疑いたくなるが、一方で、自分が子供だった頃、排ガスのニオイはたしかに嫌いでなかった。
友達も好きだといって、排ガスのニオイを嗅いでいる子もいた。
ただし、ボクの子供の頃と比較して、子供たちを引き寄せたガソリンのニオイは薄くなった気がする。ガソリンの精製度が上がったことと関係ありだろうか?
ここからは、一般読者には関心が薄いと思うけど、香り関係の人間には、ちょっと知りたい部分なので記録用に引用:
--------------(引用)--------------
この香水の開発に携わったのは英国調香師協会所属の調香師ピア・ロング氏で、車内やエンジン、排気ガスなど含まれるにおいを調べた彼女がそのうちの成分2つを香水に取り入れたという。
その2つとは、車内に放出される化合物の一つでアーモンドの香り成分でもあるベンズアルデヒドと、フェノール類に分類される有機化合物クレゾールの一種で、焦げ臭さやタイヤのゴムのにおいの元ともいわれるp-クレゾール(パラクレゾール)だ。
その成分にブルージンジャー、ラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッドといった一般的な香料などをブレンドすることで心地よい香りが完成したという。
--------------(引用ここまで)--------------
ガソリンそのものニオイではなく、普通に香水のよい香りに仕上がっているとボクは予想する。
【出典】
・SPLASH AND DASH; FORD FRAGRANCE SHOWS PETROL FANS THEY WON’T MISS OUT WITH MUSTANG MACH-E GT (FORD MEDIA CENTER 15-JUL-2021)
・ガソリンのニオイを懐かしみたい人の為の香水 (biglobeニュース 2021/07/20)
(2021-07-26)
( ガソリンスタンドの給油機を思わせる装飾がおしゃれ。商品名は「Mach-Eau GT」、日本語訳だと「マッハ香水GT」と言った感じ。非売品 )
マッハ香水GT
おもしろい記事を読みましたのでご紹介:
ガソリンのニオイを懐かしみたい人の為の香水 (biglobeニュース 2021/07/20)
フォードの新製品「EVマスタング・マッハE (Mustang Mach-E)」にちなんでリリースされた香水。
ガソリンスタンドの給油機を思わせる右肩の装飾がおしゃれですね。
商品名は「Mach-Eau GT」、日本語的なニュアンスだと「マッハ香水GT」になるだろう(「なんで GT なんだ!」と突っ込みたいところではある)。
発音は普通に読めば「マーク・オー」かな?
しかし、フォード社ではこれを「macho:マッチョ」と呼ぶことにしたそうです。
香水は非売品で、Mustang Mach-E 購入者へのプレゼントになる模様(日本も対象かどうか不明)。
「ガソリンのニオイが恋してく買い換えられない人のために」にだそうだ。
ガソリン車への郷愁
今後、世界的に電気自動車が普及しそうですが、記事によると
「ドライバーの5人に1人が『EV車への乗り換え時に最も恋しくなると思うのはガソリンのにおい』と述べ、70%近くが多少なりとも『自分はガソリンのにおいを懐かしく思うだろう』と」
え?そうなの?・・にわかに信じがたい、盛ってるでしょ?と疑いたくなるが、一方で、自分が子供だった頃、排ガスのニオイはたしかに嫌いでなかった。
友達も好きだといって、排ガスのニオイを嗅いでいる子もいた。
ただし、ボクの子供の頃と比較して、子供たちを引き寄せたガソリンのニオイは薄くなった気がする。ガソリンの精製度が上がったことと関係ありだろうか?
香りの内容
ここからは、一般読者には関心が薄いと思うけど、香り関係の人間には、ちょっと知りたい部分なので記録用に引用:
--------------(引用)--------------
この香水の開発に携わったのは英国調香師協会所属の調香師ピア・ロング氏で、車内やエンジン、排気ガスなど含まれるにおいを調べた彼女がそのうちの成分2つを香水に取り入れたという。
その2つとは、車内に放出される化合物の一つでアーモンドの香り成分でもあるベンズアルデヒドと、フェノール類に分類される有機化合物クレゾールの一種で、焦げ臭さやタイヤのゴムのにおいの元ともいわれるp-クレゾール(パラクレゾール)だ。
その成分にブルージンジャー、ラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッドといった一般的な香料などをブレンドすることで心地よい香りが完成したという。
--------------(引用ここまで)--------------
ガソリンそのものニオイではなく、普通に香水のよい香りに仕上がっているとボクは予想する。
【出典】
・SPLASH AND DASH; FORD FRAGRANCE SHOWS PETROL FANS THEY WON’T MISS OUT WITH MUSTANG MACH-E GT (FORD MEDIA CENTER 15-JUL-2021)
・ガソリンのニオイを懐かしみたい人の為の香水 (biglobeニュース 2021/07/20)
(2021-07-26)
( 香水工場の )
香る生活
開運香水・スピリチュアル香水、開発案件あるある
パワー香水の製造依頼が来たら?(長文)・・ (2021/07/24)
( ふしぎな世界 )
香水、というか好きな香りは、気持ちをアップさせるし、心に灯がともる感じがする。
優しさや懐かしさや、心に「喝!」な気持ちを起こさせてくれる場合もある。
しかし、世の中には、香水にそれら以上の何らかの非日常的エネルギーを求める人々もいる。
ふしぎな力を宿す香水・・開運香水、スピリチュアル香水、ヒーリング香水・・いろいろな呼び方がある。
今日の記事では、これら「ふしぎ香水」を、まとめて「パワー香水」と呼びたい。
普通の香水に対して、ふしぎな力を宿す香水に関心ある人々も少なくないようだ。
読者は、パワー香水によって、現実に開運した、金運が付いた、恋がかなった、夢がかなった!という事例話を一番聞きたいと思うだろうが、残念、私の体験では、そういう話は聞いたことがない。
奇跡はそう簡単に起きないようだ。
誰か言っていたが、「奇跡は起きるが、少なくとも自分には起きない」と考えた方がご利益(ごりやく)があるとか。
私は、比較的信心深く、霊魂の存在や、人は生まれ変わるという輪廻も信じるし、道端のお地蔵様を見れば、粗相がないよう通り、場合によって100円・200円の賽銭も置いていく。
ちなみに、多くのみなさんと同じく、安いお土産の人形さえも、人形はなんとなく捨てにくいと感じるタイプ。
そんな私でも香水に霊的なパワーを注入することは賛成しない。
しかし、香水がときとして霊的な物体と見なされることには理解するし共感している。
第一に香水が「水」であること。
本当は、香水は水ではなくアルコール+香料で、水は入れない(少量入れる香水もあるにはある)が、水のような外見。
水は生命の根源で、火を鎮める物質。火が究極の「動」なら、水は究極の「静」である。
化学的には、水は極限的に安定した性質があり、ほぼすべての汚れが水によって清められる(凄い!)。
だから、多くの宗教で、水には神聖なる力が宿るとされる。
そして、香水の原料である香料は、お香や香油として、歴史の始まりとともに宗教儀式に関わってきた。
仏教・イスラム教・キリスト教、ほとんどの宗教で香料は神聖なものとされる。
おそらく、香料はヒンドゥー教やゾロアスター教、その他の全世界の大半の宗教儀式にも利用されるだろう(たぶん)。
そもそも香水の英語「perfume」の語源は、ラテン語の「per-fumum」=「煙を通して、煙によって」だそうで(コトバンク)、宗教儀式そのものから発症した言葉と推測される。
「香水 = 宗教儀式」なのだ(まあ、ちょっと断言過ぎますけどね)
だから、香水に神聖な力や宿るとしても、さもありなん、なんか納得しちゃう。
香水メーカーをやっていると、パワー香水の製造に関する問い合わせは、それなりにある。
パワー香水を製造して欲しいという話だが、我ら平均的な香水メーカーにパワー香水など創れるわけがない。
当然「香水は創れるが、霊的パワーの注入ができない」と返事するが、おおむね「その分は我々の方で」という答えが返ってくる。
パワー注入済みの原材料の支給や、あるいは満月の夜に製造するなどの製造条件が提示される。
パワー香水の案件は、大手さんだと、まずは相手してもらえないだろう。
だから、こういう案件は、小さな香水メーカーに問い合わせるに限る。
しかし、残念ながら、小さな会社でもこれらの香水の製造は、かなり厳しい。
理由は、おおむね薬事法の高い壁が越えられないのだ。
スピリチュアルなエネルギーを注入した「水」を使った香水製造を依頼されたことがある。
水は化粧品原料として使用可能であるので、製造自体は可能であるが、エネルギーが注入されていることが心配である。
薬事法では、化粧品に効果効能があることは許されない。
金運が付く、恋がかなうなどのご利益があると薬事法違反である。
販売時にそういう喧伝もしていけない、それが薬事法である。
罪に問われるのは、製造依頼者でも販売者でもなく、製造メーカーである。
だから、どんなパワーが注入されているかわからないとメーカーは慎重となる。
当社も丁寧にお断りした。
上の案件はエネルギー注入済みの水の持ち込み案件だったが、ナゾの液体持ち込み案件もあった。
クライアントは、水のようなものと言っていたが、何が入っているかわからないものだと、それに対してメーカーは慎重にならざるを得ない。
化粧品原料は、日本化粧品工業連合会が認めた成分でないと入れることはできない。
たまに畑に生えている野菜から抽出したエキスを持ち込んで、これでコスメ作ってという案件が来ることがあるが、化粧品工業連合会にリストアップされた成分でないと、なかなか気軽にはできないのが現状である。
話は変わるが、近年、米国では大麻(マリファナ)を解禁する州が増えており、大麻栽培と大麻成分を配合した化粧品・食品・嗜好品が産業として続々と立ち上がりつつある。
同時に、それら大麻成分が配合されたナゾの液体や粉末が化粧品原料や食品原料として出回りはじめていて、ネットでは、安易に手を出す人もいると聞く。
普通の化粧品メーカーは、出所がしっかりしたモノでないと手を出さない。
大麻関連コスメは、近い将来、世界的に普及する可能性はあるものの、かなりの粗悪品や偽物も同時に出回ると予想されるので、やはり政府による厳しい管理体制は避けがたいだろう。
月に関するパワー香水の案件も多い。
当社は直接いただいたことはないが、同業者から聞いた話では、スーパームーンや新月の時に製造してほしいとか、製造したものをそれらの光に当てて欲しいという依頼を受けた。
成分に関しては、薬事法上問題はないが、ふしぎな香水として売り出されたら薬事法違反なので、そういうリスクを考慮して詳しく聞かなかったという。
そもそも月光の下で製造して欲しいと言われても、その人の工場は夜間操業はしないのでできないと言っていた。
( 月と香水は、イメージが似合う気がする )
これは当社が打診された案件。香水自体は、普通の香水の製造だったが、納品後、何らかの方法で「パワーを注入する」という話だった。
完成した製品に製造業者でない第三者が、消費者に渡る前に、何かの成分を加えたり、何らの手を加えることは薬事法違反である。
香水の小分け販売も、パッケージを開封して操作するという点で、厳密には薬事法違反の可能性が高い。
「スピリチュアル・パワー」の注入が、その「手を加える」に相当するかどうかは、大いに議論の余地があるが、やはり、本件はお断りした。
パワー注入の結果、チャクラが開いたりすることは有り難い話ではあるが、メーカーにとってリスクは高い。
(2021-07-24)
( ふしぎな世界 )
香水とスピリチュアル・パワー
香水、というか好きな香りは、気持ちをアップさせるし、心に灯がともる感じがする。
優しさや懐かしさや、心に「喝!」な気持ちを起こさせてくれる場合もある。
しかし、世の中には、香水にそれら以上の何らかの非日常的エネルギーを求める人々もいる。
ふしぎな力を宿す香水・・開運香水、スピリチュアル香水、ヒーリング香水・・いろいろな呼び方がある。
今日の記事では、これら「ふしぎ香水」を、まとめて「パワー香水」と呼びたい。
普通の香水に対して、ふしぎな力を宿す香水に関心ある人々も少なくないようだ。
パワー香水で奇跡は起きるか?
読者は、パワー香水によって、現実に開運した、金運が付いた、恋がかなった、夢がかなった!という事例話を一番聞きたいと思うだろうが、残念、私の体験では、そういう話は聞いたことがない。
奇跡はそう簡単に起きないようだ。
誰か言っていたが、「奇跡は起きるが、少なくとも自分には起きない」と考えた方がご利益(ごりやく)があるとか。
香水は、なぜ霊的に感じられるのか?
私は、比較的信心深く、霊魂の存在や、人は生まれ変わるという輪廻も信じるし、道端のお地蔵様を見れば、粗相がないよう通り、場合によって100円・200円の賽銭も置いていく。
ちなみに、多くのみなさんと同じく、安いお土産の人形さえも、人形はなんとなく捨てにくいと感じるタイプ。
そんな私でも香水に霊的なパワーを注入することは賛成しない。
しかし、香水がときとして霊的な物体と見なされることには理解するし共感している。
第一に香水が「水」であること。
本当は、香水は水ではなくアルコール+香料で、水は入れない(少量入れる香水もあるにはある)が、水のような外見。
水は生命の根源で、火を鎮める物質。火が究極の「動」なら、水は究極の「静」である。
化学的には、水は極限的に安定した性質があり、ほぼすべての汚れが水によって清められる(凄い!)。
だから、多くの宗教で、水には神聖なる力が宿るとされる。
香料は、もともと宗教的アイテム
そして、香水の原料である香料は、お香や香油として、歴史の始まりとともに宗教儀式に関わってきた。
仏教・イスラム教・キリスト教、ほとんどの宗教で香料は神聖なものとされる。
おそらく、香料はヒンドゥー教やゾロアスター教、その他の全世界の大半の宗教儀式にも利用されるだろう(たぶん)。
そもそも香水の英語「perfume」の語源は、ラテン語の「per-fumum」=「煙を通して、煙によって」だそうで(コトバンク)、宗教儀式そのものから発症した言葉と推測される。
「香水 = 宗教儀式」なのだ(まあ、ちょっと断言過ぎますけどね)
だから、香水に神聖な力や宿るとしても、さもありなん、なんか納得しちゃう。
パワー香水の製造依頼
香水メーカーをやっていると、パワー香水の製造に関する問い合わせは、それなりにある。
パワー香水を製造して欲しいという話だが、我ら平均的な香水メーカーにパワー香水など創れるわけがない。
当然「香水は創れるが、霊的パワーの注入ができない」と返事するが、おおむね「その分は我々の方で」という答えが返ってくる。
パワー注入済みの原材料の支給や、あるいは満月の夜に製造するなどの製造条件が提示される。
しかし、やはり創りにくいのだ
パワー香水の案件は、大手さんだと、まずは相手してもらえないだろう。
だから、こういう案件は、小さな香水メーカーに問い合わせるに限る。
しかし、残念ながら、小さな会社でもこれらの香水の製造は、かなり厳しい。
理由は、おおむね薬事法の高い壁が越えられないのだ。
エネルギー注入済みの「水」
スピリチュアルなエネルギーを注入した「水」を使った香水製造を依頼されたことがある。
水は化粧品原料として使用可能であるので、製造自体は可能であるが、エネルギーが注入されていることが心配である。
薬事法では、化粧品に効果効能があることは許されない。
金運が付く、恋がかなうなどのご利益があると薬事法違反である。
販売時にそういう喧伝もしていけない、それが薬事法である。
罪に問われるのは、製造依頼者でも販売者でもなく、製造メーカーである。
だから、どんなパワーが注入されているかわからないとメーカーは慎重となる。
当社も丁寧にお断りした。
ナゾの成分持ち込み
上の案件はエネルギー注入済みの水の持ち込み案件だったが、ナゾの液体持ち込み案件もあった。
クライアントは、水のようなものと言っていたが、何が入っているかわからないものだと、それに対してメーカーは慎重にならざるを得ない。
化粧品原料は、日本化粧品工業連合会が認めた成分でないと入れることはできない。
たまに畑に生えている野菜から抽出したエキスを持ち込んで、これでコスメ作ってという案件が来ることがあるが、化粧品工業連合会にリストアップされた成分でないと、なかなか気軽にはできないのが現状である。
話は変わるが、近年、米国では大麻(マリファナ)を解禁する州が増えており、大麻栽培と大麻成分を配合した化粧品・食品・嗜好品が産業として続々と立ち上がりつつある。
同時に、それら大麻成分が配合されたナゾの液体や粉末が化粧品原料や食品原料として出回りはじめていて、ネットでは、安易に手を出す人もいると聞く。
普通の化粧品メーカーは、出所がしっかりしたモノでないと手を出さない。
大麻関連コスメは、近い将来、世界的に普及する可能性はあるものの、かなりの粗悪品や偽物も同時に出回ると予想されるので、やはり政府による厳しい管理体制は避けがたいだろう。
スーパームーンや新月のスピリチュアル香水
月に関するパワー香水の案件も多い。
当社は直接いただいたことはないが、同業者から聞いた話では、スーパームーンや新月の時に製造してほしいとか、製造したものをそれらの光に当てて欲しいという依頼を受けた。
成分に関しては、薬事法上問題はないが、ふしぎな香水として売り出されたら薬事法違反なので、そういうリスクを考慮して詳しく聞かなかったという。
そもそも月光の下で製造して欲しいと言われても、その人の工場は夜間操業はしないのでできないと言っていた。
( 月と香水は、イメージが似合う気がする )
製造後、製品にパワーを注入する案件
これは当社が打診された案件。香水自体は、普通の香水の製造だったが、納品後、何らかの方法で「パワーを注入する」という話だった。
完成した製品に製造業者でない第三者が、消費者に渡る前に、何かの成分を加えたり、何らの手を加えることは薬事法違反である。
香水の小分け販売も、パッケージを開封して操作するという点で、厳密には薬事法違反の可能性が高い。
「スピリチュアル・パワー」の注入が、その「手を加える」に相当するかどうかは、大いに議論の余地があるが、やはり、本件はお断りした。
パワー注入の結果、チャクラが開いたりすることは有り難い話ではあるが、メーカーにとってリスクは高い。
(2021-07-24)
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