( 香水工場の )
香る生活
不合格通知書
テレビショッピングへの売り込み」の続報です。
電話番号を掲載しないQVC社に対して、行儀良くホームページのフォームから売り込みました。
そこには「2週間程度で返答」されると説明があります。脈あればすぐに電話があると思います。
3週間後返答あり。ネットで売り込むのだからネットで返答されるのかと思いきや、封書がきました。
封書です。
手に取ったときの感想は「薄い!」
どこかの会社の採用試験で、不合格通知をもらったときの感触。
「厳正な審査の結果...貴殿のご健闘を祈ります」。
(2006-07-27)
電話番号を掲載しないQVC社に対して、行儀良くホームページのフォームから売り込みました。
そこには「2週間程度で返答」されると説明があります。脈あればすぐに電話があると思います。
3週間後返答あり。ネットで売り込むのだからネットで返答されるのかと思いきや、封書がきました。
封書です。
手に取ったときの感想は「薄い!」
どこかの会社の採用試験で、不合格通知をもらったときの感触。
「厳正な審査の結果...貴殿のご健闘を祈ります」。
(2006-07-27)
( 香水工場の )
香る生活
オリジナル香水ボトルの初期コスト
香水のガラスボトルをオリジナルで焼きたいというお客様(企業クライアント)が、増えてきた印象があります。景気の影響でしょうか。
ただし、金型など初期投資がそれないりにあるので、実際には、ほぼ断念されるようです。
ガラスビンの製造といえば、筒の先に溶けたガラス玉を付けて吹いている光景をテレビで見ますよね。しかし、あれは芸術作品向けか、でなければ、観光客向けのパフォーマンスです。
通常は金型を起こします。これに溶解したガラスを流し込み圧搾空気で空洞を作る方式(型吹き成形)です。
プレスで成形するプレス成形方式もあります。プレス成形の方がより自動化・量産型です。
金型の制作費用は、様々ですが、あえてザックリ言えば型吹き成形方式の型で100万です。樹脂(プラスティック)の金型に比較すると安いです。
(2006-07-27)
ただし、金型など初期投資がそれないりにあるので、実際には、ほぼ断念されるようです。
ガラスビンの製造といえば、筒の先に溶けたガラス玉を付けて吹いている光景をテレビで見ますよね。しかし、あれは芸術作品向けか、でなければ、観光客向けのパフォーマンスです。
通常は金型を起こします。これに溶解したガラスを流し込み圧搾空気で空洞を作る方式(型吹き成形)です。
プレスで成形するプレス成形方式もあります。プレス成形の方がより自動化・量産型です。
金型の制作費用は、様々ですが、あえてザックリ言えば型吹き成形方式の型で100万です。樹脂(プラスティック)の金型に比較すると安いです。
(2006-07-27)
( 香水工場の )
香る生活
ローズオイル、香りの感想
本物の天然ローズオイルについて、香りの感想を聞くと、いろんなことを言う人がいるので新鮮です:
・「プラスティックの匂い」・・・たまに聞かれる感想
・「これはバラなんかじゃないです!」・・・断言型。若い女性に多い
・「匂い、しないんですけど」・・・男性に多い
・「なに、これ、なんか血のニオイじゃない?」・・・生臭いという意味だろうか?
(2006-07-27)
・「プラスティックの匂い」・・・たまに聞かれる感想
・「これはバラなんかじゃないです!」・・・断言型。若い女性に多い
・「匂い、しないんですけど」・・・男性に多い
・「なに、これ、なんか血のニオイじゃない?」・・・生臭いという意味だろうか?
(2006-07-27)
( 香水工場の )
香る生活
東京・浅間山のヤマユリ
東京の人は土を見たことがない?
田舎育ちの私は小学生の頃、先生に東京は人口が多すぎてゴミ問題・下水問題・住宅問題など山積しており「とにかく爆発しそうな所」と聞かされていました。
「学校のグランドはすべてコンクリートで本物の土を見ることはない」とも言われました。
ウソでしたね。たとえば、東京の一翼である武蔵野にはまだまだ自然が残ります。
ふしぎな浅間山
会社近くに浅間山(せんげんやま = 府中市)と呼ばれる不思議な山があります。周囲が完全に平地なのに、突如思い出したかのように隆起した山です。
浅間山は人の手があまり入っていない雑木林です。地元にとってこの山はヤマユリが自生することで知る人ぞ知る、手軽なピクニックスポットです。
ヤマユリの香りが漂う山
ヤマユリの咲き方は群生とまでは行きませんが、ササや雑草の中にポツポツと巨大な花をもたげてたたずんでいます。
あまりにも花が大きく重いため雨の日には地面にまで頭を垂らしています。
ヤマユリは探す必要はありません。山肌を被うように芳香を充満させ多くの人が遠くから「近くにユリが咲いている」と感じることでしょう。
ユリ大国
ユリ大国、日本は世界中でもっともユリの品種が多彩な国ですが、その中でも特に存在感があり人々に愛されるユリがこのヤマユリかもしれません。
赤い斑点やオレンジ色の花粉、派手な色使いや模様は熱帯雨林の花風情ですが日本の百合を代表する日本原産の百合です。
純白でむせ返るような甘い芳香のカサブランカと非常に似た香りながら、さらにマイルドな印象を与えます。
ユリから香料は採取できない
ヤマユリだけでなく、ユリは一般に精油が採れません。
もしユリの香りの再現を試みるとしたら、他の植物の精油とその他の香料を混ぜ合わせて再現します。ユリの香りを再現することはできるのでしょうか?
世界中の多くのパフューマーが挑戦していますが、仮にユリの精油を使用しても・しなくても、いずれにしても生花に勝る香りの制作は、不可能と思います。かすかに近づくだけですね。
東京都府中市浅間山(せんげんやま)にて。
連日の雨でぬかる山道にもかかわらずジョギングしている人も。山の裏手には広大な多磨霊園、その奥には野川、武蔵野公園、野川公園、アメリカンスクール、武蔵野の森公園、神代植物公園と林が続く。東京と思えない豊かな自然が残ります・・・蚊も多いです。
(2006-07-23)
( 香水工場の )
香る生活
香水の有効期限・・・意外にも多い質問
お客様からよく聞かれるので文章にしました。
化粧品の大敵は「腐敗」と「酸化」(アンチエイジングの大敵でもある)。香水には、さらに「目減り」があります。それぞれについて見て行きます。
化粧品の中でも香水の「腐敗」はそれほど心配いりません。このへんはカビや細菌が発生しやすい化粧水やクリームと違います。
香水は、7〜9割程度のエタノールに香料を混ぜます。香料はエッセンシャル・オイルなどの香料です。それらは、殺菌効果が高いものが多いのです。
中世〜近世に何度かヨーロッパで猛威を振るったペストでは、様々な風説が生まれましたが、そのひとつに「エッセンシャル・オイルの蒸留所で働く人はペストにかからない」というものがありました。ありえます。
香水は、このようにエタノールと香料で構成されるため、ほとんどの環境で「腐らず」保管できます。それゆえ防腐剤などは必要ありません。少なくとも当社では使用していません。
(結論):あまり心配いらない
もう一つに大敵である「酸化」について。
香水でも酸化は考えられます。酸化しにくいエッセンシャル・オイルがある反面、酸化しやすいオイルがあります。
たとえばローズオイルの耐酸化性の強さは有名です。毎日直射日光が当たる窓際に置いていても数年間変質しなかったと実験報告があります。
反面、たとえばグレープフルーツ・オイルなど柑橘系オイルは一般に酸化しやすいため数年で変質すると言われます。
酸化を防ぐには単純に酸素(空気)に触れないことが一番のなのでボトル充填後、ボトルには窒素ガスを入れ、窒素ガス入りコンテナで保管することもあります。
しかし、酸化によって香水が使えなくなるか?という問題は別です。たとえば、完全に酸化していない食品はなく、多かれ少なかれ酸化したものを私たちは食べていますが、大きな問題とは見なされません。香水も同じです。
(結論):香水は使用成分によっては酸化による変質がありうるが、即使えなくなるわけではない。
香水の成分であるエタノールと香料は、ともに揮発性が高いことが特徴です。
「香る」とは芳香成分・香気成分が揮発して、その鼻内の嗅覚神経を刺激することですから、そもそも揮発性があることが重要です。
その揮発しやすい物質を閉じこめる香水ボトルですが、本体のガラス自体は遮断性が高い(プラスティックは微妙に酸素を通す)のですが、問題はフタとガラスの接合部分です。ここから微量の揮発が発生します。
たとえば、香水の海外輸入業者の間では、「コンテナを開けてみたら10%くらいの商品で目減りがあった」といった話、それなりにあります。
このレベルの目減りですと販売前に不良品として取り除かれますが、多くの製品でごくごく微量の揮発が起きており、完全な密封性が保証されているわけではありません。
現在の技術とコストアップの許容範囲を考えれば、一般の市販香水で完全な気密性を実現することは不可能です。
(結論):目減りリスクは必ずある
香水の有効期限について述べてきましたが、成分に依存し、保管の仕方に依存し、また揮発による目減りなどあって、香水の有効期限は一概に言えないのが現状です。
運が良ければあれば10年以上余裕で持つでしょうが、総合的に判断して未開封・未使用で3年、使用しはじめて1年程度を目安に、といったところでしょうか。
「1年程度を目処に使い切って下さい」としている香水ブランドや香水メーカーさんが多いと思いますが、上記の事情を反映した期限の目安と思われます。
(2006-07-22)
化粧品の大敵は「腐敗」と「酸化」(アンチエイジングの大敵でもある)。香水には、さらに「目減り」があります。それぞれについて見て行きます。
腐敗
化粧品の中でも香水の「腐敗」はそれほど心配いりません。このへんはカビや細菌が発生しやすい化粧水やクリームと違います。
香水は、7〜9割程度のエタノールに香料を混ぜます。香料はエッセンシャル・オイルなどの香料です。それらは、殺菌効果が高いものが多いのです。
中世〜近世に何度かヨーロッパで猛威を振るったペストでは、様々な風説が生まれましたが、そのひとつに「エッセンシャル・オイルの蒸留所で働く人はペストにかからない」というものがありました。ありえます。
香水は、このようにエタノールと香料で構成されるため、ほとんどの環境で「腐らず」保管できます。それゆえ防腐剤などは必要ありません。少なくとも当社では使用していません。
(結論):あまり心配いらない
酸化
もう一つに大敵である「酸化」について。
香水でも酸化は考えられます。酸化しにくいエッセンシャル・オイルがある反面、酸化しやすいオイルがあります。
たとえばローズオイルの耐酸化性の強さは有名です。毎日直射日光が当たる窓際に置いていても数年間変質しなかったと実験報告があります。
反面、たとえばグレープフルーツ・オイルなど柑橘系オイルは一般に酸化しやすいため数年で変質すると言われます。
酸化を防ぐには単純に酸素(空気)に触れないことが一番のなのでボトル充填後、ボトルには窒素ガスを入れ、窒素ガス入りコンテナで保管することもあります。
しかし、酸化によって香水が使えなくなるか?という問題は別です。たとえば、完全に酸化していない食品はなく、多かれ少なかれ酸化したものを私たちは食べていますが、大きな問題とは見なされません。香水も同じです。
(結論):香水は使用成分によっては酸化による変質がありうるが、即使えなくなるわけではない。
揮発と目減り
香水の成分であるエタノールと香料は、ともに揮発性が高いことが特徴です。
「香る」とは芳香成分・香気成分が揮発して、その鼻内の嗅覚神経を刺激することですから、そもそも揮発性があることが重要です。
その揮発しやすい物質を閉じこめる香水ボトルですが、本体のガラス自体は遮断性が高い(プラスティックは微妙に酸素を通す)のですが、問題はフタとガラスの接合部分です。ここから微量の揮発が発生します。
たとえば、香水の海外輸入業者の間では、「コンテナを開けてみたら10%くらいの商品で目減りがあった」といった話、それなりにあります。
このレベルの目減りですと販売前に不良品として取り除かれますが、多くの製品でごくごく微量の揮発が起きており、完全な密封性が保証されているわけではありません。
現在の技術とコストアップの許容範囲を考えれば、一般の市販香水で完全な気密性を実現することは不可能です。
(結論):目減りリスクは必ずある
結論
香水の有効期限について述べてきましたが、成分に依存し、保管の仕方に依存し、また揮発による目減りなどあって、香水の有効期限は一概に言えないのが現状です。
運が良ければあれば10年以上余裕で持つでしょうが、総合的に判断して未開封・未使用で3年、使用しはじめて1年程度を目安に、といったところでしょうか。
「1年程度を目処に使い切って下さい」としている香水ブランドや香水メーカーさんが多いと思いますが、上記の事情を反映した期限の目安と思われます。
(2006-07-22)
( 香水工場の )
香る生活
?素朴な疑問:レモン300個分のビタミンC?
合成なのにレモン換算するのは気が引ける。
(2006-07-22)
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