( 香水工場の )
香る生活
『蜜柑の花』リニューアル
初夏に甘い芳香を漂わせるミカンの花を比較的忠実に再現したフローラル・フォーシーズンズ『蜜柑の花』がリニューアルしましたのでお知らせします。
今回のリニューアルは香りを大きく変えていませんが、オレンジフラワー天然香料の配合比率を高めナチュラル感を強化しました。
フローラル・フォーシーズンズ『蜜柑の花』
(2006-05-05)
今回のリニューアルは香りを大きく変えていませんが、オレンジフラワー天然香料の配合比率を高めナチュラル感を強化しました。
フローラル・フォーシーズンズ『蜜柑の花』
(2006-05-05)
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香る生活
繰り返しで、香りも好きに
あるヒットソングが好きでCD買ってきて聞いているうちに始めの目的だった曲よりいっしょに収録されている他の曲の方がよくなったり、ってあります。
人も同じで繰り返し会っていると好きになったり恋心が芽生えたり・・・
これって心理学では単純接触効果(mere exposure effect)というそうです。
香りにも「単純接触効果はあるのか?」というテーマが業界に昔からありました。間違って買った香水も使っているうちに好きになるケースはよく聞きますから。
経験的に「それはある」と誰もが知っているのですが、それを検証することはやりたがりません。この辺は大企業さんは偉い。分かっていることでも検証してデータを集めます。
逆に何か商品化する目的があるから、ウラを取るのですが、中小企業だとこういう基礎研究や検証までなかなか手が出ないのが実状です。
結果的に香りにも「単純接触効果はある」そうで。少し古いですが資生堂さんが発表していました。
「繰り返し嗅ぐことによって嗜好が高まる効果の香りを発見」
とくに「特に熟れたフルーツ調やフローラル・アルデハイディック調、オリエンタル調などの濃厚な香りは、その効果が顕著」だそうで。
古くなって匂いがきつくなったバナナ、リンゴ、みかんなどは案外味わい深いのではないかと興味が湧いてきます。
(2006-05-04)
人も同じで繰り返し会っていると好きになったり恋心が芽生えたり・・・
これって心理学では単純接触効果(mere exposure effect)というそうです。
香りにも「単純接触効果はあるのか?」というテーマが業界に昔からありました。間違って買った香水も使っているうちに好きになるケースはよく聞きますから。
経験的に「それはある」と誰もが知っているのですが、それを検証することはやりたがりません。この辺は大企業さんは偉い。分かっていることでも検証してデータを集めます。
逆に何か商品化する目的があるから、ウラを取るのですが、中小企業だとこういう基礎研究や検証までなかなか手が出ないのが実状です。
結果的に香りにも「単純接触効果はある」そうで。少し古いですが資生堂さんが発表していました。
「繰り返し嗅ぐことによって嗜好が高まる効果の香りを発見」
とくに「特に熟れたフルーツ調やフローラル・アルデハイディック調、オリエンタル調などの濃厚な香りは、その効果が顕著」だそうで。
古くなって匂いがきつくなったバナナ、リンゴ、みかんなどは案外味わい深いのではないかと興味が湧いてきます。
(2006-05-04)
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香る生活
アンチエイジング、よく噛んで食べる
『コンシンのジェル』の要望の中に「アンチエイジング機能を入れてください」とありました。
返事に窮しました。
手っ取り早く抗酸化物質を入れると、たぶんアンチエイジングの雰囲気は出てきます。ビタミンC誘導体やビタミンE、話題のコエンザイムQ10やα-リポ酸あたり?どれも化粧品原料としても入手可能です。
しかし、これで「アンチエイジング」を謳うのはどうも納得いきません。
最近いくつか本を読んでいます。ある本には唾液に含まれる抗酸化物質について書かれていました。著者は口腔衛生の専門家で、唾液がいかに体全体の防衛機能を果たしているか論じています。
どのような抗酸化物質で、どのようにフリーラジカルと差し違えてくれるのかわかりませんが、目からウロコです。
「ゆっくりよく噛んで食べる」(つまり、唾液が増える)という変哲もない生活習慣がアンチエイジング?
どこに感動しているかというとあまりにも安全なアンチエイジングだからです。
切った貼ったはもちろん、薬品の過剰摂取や副作用、不純物の問題がまったくないのは最高のケアですよね。
(2006-05-04)
返事に窮しました。
手っ取り早く抗酸化物質を入れると、たぶんアンチエイジングの雰囲気は出てきます。ビタミンC誘導体やビタミンE、話題のコエンザイムQ10やα-リポ酸あたり?どれも化粧品原料としても入手可能です。
しかし、これで「アンチエイジング」を謳うのはどうも納得いきません。
最近いくつか本を読んでいます。ある本には唾液に含まれる抗酸化物質について書かれていました。著者は口腔衛生の専門家で、唾液がいかに体全体の防衛機能を果たしているか論じています。
どのような抗酸化物質で、どのようにフリーラジカルと差し違えてくれるのかわかりませんが、目からウロコです。
「ゆっくりよく噛んで食べる」(つまり、唾液が増える)という変哲もない生活習慣がアンチエイジング?
どこに感動しているかというとあまりにも安全なアンチエイジングだからです。
切った貼ったはもちろん、薬品の過剰摂取や副作用、不純物の問題がまったくないのは最高のケアですよね。
(2006-05-04)
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香る生活
『ローズの贈り物』2005、販売終了しました
限定生産で4月から予約販売をしてきましたが、なんとか一昨日までに予定の数量に達しましたのでクローズさせていただきます。伊勢丹新宿店のフレグランス当社コーナーでも販売予定でしたが申し訳ありません、店頭販売は中止となりました。
次バージョンの『ローズの贈り物』2006は、順調にいけば12月にリリースできると思います。
一番最後にご購入いただいた方の一言は...
「バラは私の柄ではない気がするのですが、やっぱり気になるのでお願いすることにしました。」
ありがとうございます!その胸騒ぎが正解だったことを祈ります。世間にはローズとは無縁なローズ製品が多くて何が本物か分かりにくくなっていますが(しかもお値段は暴力バー的なものも見かけます)、ローズ本来の優雅さを壊さないよう作りました。きっとお気に召していただけると信じています。
気温20度前後で固形化する天然のローズオイルは、初冬から春先まで容器内でほぼ固まっています。温度をゆっくり上げて、サトウキビ由来の高純度エタノールにそろりと溶かし込みます。できあがったオードトワレの原液は充填前に低温試験を行うため冷蔵庫で保管されました。オイルの一部が再結晶化することもあり、天然ローズの強さには関心させられます。
『ローズの贈り物』次バージョンは、さらによいものをお届けできるよう今から準備したいと思います。6月には「バラ祭り」にぶつからないようブルガリアの農場と蒸留所に行き、今年のバラの生育状況やオイルの完成度合いを見てきます。
●『ローズの贈り物』 (2006-05-03)
次バージョンの『ローズの贈り物』2006は、順調にいけば12月にリリースできると思います。
一番最後にご購入いただいた方の一言は...
「バラは私の柄ではない気がするのですが、やっぱり気になるのでお願いすることにしました。」
ありがとうございます!その胸騒ぎが正解だったことを祈ります。世間にはローズとは無縁なローズ製品が多くて何が本物か分かりにくくなっていますが(しかもお値段は暴力バー的なものも見かけます)、ローズ本来の優雅さを壊さないよう作りました。きっとお気に召していただけると信じています。
気温20度前後で固形化する天然のローズオイルは、初冬から春先まで容器内でほぼ固まっています。温度をゆっくり上げて、サトウキビ由来の高純度エタノールにそろりと溶かし込みます。できあがったオードトワレの原液は充填前に低温試験を行うため冷蔵庫で保管されました。オイルの一部が再結晶化することもあり、天然ローズの強さには関心させられます。
『ローズの贈り物』次バージョンは、さらによいものをお届けできるよう今から準備したいと思います。6月には「バラ祭り」にぶつからないようブルガリアの農場と蒸留所に行き、今年のバラの生育状況やオイルの完成度合いを見てきます。
●『ローズの贈り物』 (2006-05-03)
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香る生活
ローズ(バラ)ブームはお好き?
バラ・ブーム到来!
NHKに『まちかど情報室』というテレビ番組があります。ブームになる前の、まだ穏やかな流行り(はやり)ものを5分くらいにまとめたトレンド情報番組です。朝のNHKニュース内で流されます。
先日『バラの花で心地よく』というテーマで放送されました。バラの花びらを入れたディナーやバラ懐石料理など報道されていました。
朝NHKニュースをつけているご家庭は、日本全国で2〜3千万世帯、何気なしに数千万人の人が見ています。
ブームに乗るライバルたちの出現は・・・
テレビの力って大きい。
中には番組を見た後、通勤電車の中で「バラ・ブームか・・・」とか「ローズがブームね...当社もローズ関連産業に参入してみるか」などと考える企業の企画担当者や商品開発の人がいると、当社としては恐ろしいところです。
バラ香水やバラ・スキンケアを制作している当社にとって競合が出現することになりますから。
とは言っても、競合があろうとなかろうと、当社は吹けば飛ぶような会社、ニッチな分野でニッチに活動しているため、実は大手さんが参入しても客層が違いすぎて、影響は案外少ないと思われます。
それよりも・・・
世界のローズ資源の問題
ブームが起こると、あっという間に取り尽くされてしまうのがローズ。世界のローズの生産は限られた量しか作られていない現実があります。
ブルガリアローズ・オイルでいえば、過去10年、毎年輸入量を増やしてきた日本。
そもそも統計データがおかしい・根拠に乏しいという意見もありますが、ブルガリアでの生産量と日本の輸入統計から判断すれば、すでに世界の消費量の4分の1を消費しています。
本気でブームになれば案外簡単に全世界のブルガリアローズ・オイルを食ってしまうだけのパワーが日本にはあります。
さらに、巨大な資本力で根こそぎ買っていく米国のバイヤーさんの話を現地で聞きましたが、ブームは、むしろ、ローズ産業を荒廃させるのではないかと危惧します。
ブームに踊りやすく冷めやすい日本人
総突進型で飽きやすいこの国のココロ。
たとえば、90年代の初頭のティラミス。このブーム時、ティラミスと言えないものも、デザートはどこか似せて、おおむね「ティラミス」と呼ばれました。
1993年には、突然のナタデココ・ブーム。わずか実質1年で、ブームは台風のように過ぎ去り、フィリピンの農家には荒廃したココナッツ畑が残り、食品加工会社には無駄な設備と在庫と借金が残るという状況が悲しすぎる物語を残しました。
(2006-05-02)
( 香水工場の )
香る生活
赤ワインの例もある、ローズオイルも行けか?
昔、日本人にとって赤ワインとは「赤玉パンチ」のことでした。
長い間、赤ワインは専門店以外ではそれほど多く見かけませんでした(それに値段はひっくり返るように高かったし)。
ところが1990年代、赤ワインには白ワインの10倍のポリフェノールが含まれていることからブームとなりそのまま今日まで突っ走っている感じです。
今ではどんな田舎に行っても赤ワインは普通のお酒に昇格しています(安くなったし。でもフランスへ行けば、さらにひっくり返るように安い)。
一つ前のブログに本物のローズオイルが市場から受け入れられるためには「子どもプロジェクト」しかないようなことを書きましたが、赤ワインの例もあります。ローズオイルだって行けるかも。
※ポリフェノールとは、植物の光合成によって生成される苦味成分で抗酸化力があります(抗酸化物質)。
※食すれば老化やガンなどの原因となる活性酸素(フリーラジカル)の生成を抑制します(生成されたものはビタミンCやビタミンEなどで退治してね)。
※ポリフェノールには数千種類あり、有名どころはフラボノイド、カテキン、タンニンなど。赤ワインには様々なポリフェノールが多量に含まれている、らしい。
(2006-05-01)
長い間、赤ワインは専門店以外ではそれほど多く見かけませんでした(それに値段はひっくり返るように高かったし)。
ところが1990年代、赤ワインには白ワインの10倍のポリフェノールが含まれていることからブームとなりそのまま今日まで突っ走っている感じです。
今ではどんな田舎に行っても赤ワインは普通のお酒に昇格しています(安くなったし。でもフランスへ行けば、さらにひっくり返るように安い)。
一つ前のブログに本物のローズオイルが市場から受け入れられるためには「子どもプロジェクト」しかないようなことを書きましたが、赤ワインの例もあります。ローズオイルだって行けるかも。
※ポリフェノールとは、植物の光合成によって生成される苦味成分で抗酸化力があります(抗酸化物質)。
※食すれば老化やガンなどの原因となる活性酸素(フリーラジカル)の生成を抑制します(生成されたものはビタミンCやビタミンEなどで退治してね)。
※ポリフェノールには数千種類あり、有名どころはフラボノイド、カテキン、タンニンなど。赤ワインには様々なポリフェノールが多量に含まれている、らしい。
(2006-05-01)
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