( 香水工場の )
香る生活
表記は「パフューマー」で決まり?
外来語の表記って難しいですよね。
中国語のようにトコトン漢字による造語を作るより、日本語のように意味のないカタナカで音を素直に表記する方式が好きです。
しかし、問題は日本語の音の種類と欧米系の言語の音のズレはどうしようもなく広いです。
昔、日本に留学していたアメリカ人に聞いたら「漢字は難しいけど、日本語の音はとっても簡単!」といっていました。
ボクらは「R」と「L」を聞き分けられないし使い分けられませんが、日本語の50音はアメリカ人には単純な音のようです。聞き分けられ使い分けられるようです。
日本でも近年、たとえば「Love」を「ラブ」から「ラヴ」のように腰をうねらせるように発音する人も出てきて、音を忠実にしようとする努力も見られますが、依然差は大きいです。
さて、「パフューマー」ですが、これは英語の「perfumer」のカタナカ表記ですが、業界では下記の4種類が使用されています:
・パフューマー
・パヒューマー
・パーフューマー
・パーヒューマー
「パーフューマー」もけっこういい感じなんですが、ギャガさんが映画『パフューム-ある人殺しの物語』を雑誌やマスコミにドンドン広告してくれるので、「パフューム」というコトバが一般化するのでは?
となると、調香師も「パフューマー」で決まりそうです。
言語は正しいか正しくないかではなく多くの人が使用しているかしないかが勝負ですから。
一例ですが「メリーゴーランド」。
日本語では「メリーゴーランド」が普通と思いますが、昨日たまたま英語表記を見て真実を知りました:「Merry-go-round」(メリーゴーラウンド)。
メリーさんの行く楽しい「お国」ではないのですか。でもこれからも「ゴーランド」で行きそうです。
★perfumeの関連用語:
perfume・・・「パフューム」香水
perfumer・・・「パフューマー」調香師
perfumery・・・「パフューマリー」香水工場、香水工房、香水ショップ、香水専門店
(2007-01-31)
中国語のようにトコトン漢字による造語を作るより、日本語のように意味のないカタナカで音を素直に表記する方式が好きです。
しかし、問題は日本語の音の種類と欧米系の言語の音のズレはどうしようもなく広いです。
昔、日本に留学していたアメリカ人に聞いたら「漢字は難しいけど、日本語の音はとっても簡単!」といっていました。
ボクらは「R」と「L」を聞き分けられないし使い分けられませんが、日本語の50音はアメリカ人には単純な音のようです。聞き分けられ使い分けられるようです。
日本でも近年、たとえば「Love」を「ラブ」から「ラヴ」のように腰をうねらせるように発音する人も出てきて、音を忠実にしようとする努力も見られますが、依然差は大きいです。
さて、「パフューマー」ですが、これは英語の「perfumer」のカタナカ表記ですが、業界では下記の4種類が使用されています:
・パフューマー
・パヒューマー
・パーフューマー
・パーヒューマー
「パーフューマー」もけっこういい感じなんですが、ギャガさんが映画『パフューム-ある人殺しの物語』を雑誌やマスコミにドンドン広告してくれるので、「パフューム」というコトバが一般化するのでは?
となると、調香師も「パフューマー」で決まりそうです。
言語は正しいか正しくないかではなく多くの人が使用しているかしないかが勝負ですから。
一例ですが「メリーゴーランド」。
日本語では「メリーゴーランド」が普通と思いますが、昨日たまたま英語表記を見て真実を知りました:「Merry-go-round」(メリーゴーラウンド)。
メリーさんの行く楽しい「お国」ではないのですか。でもこれからも「ゴーランド」で行きそうです。
★perfumeの関連用語:
perfume・・・「パフューム」香水
perfumer・・・「パフューマー」調香師
perfumery・・・「パフューマリー」香水工場、香水工房、香水ショップ、香水専門店
(2007-01-31)
( 香水工場の )
香る生活
著名な調香師が作る芳香剤
香りの出来ばえがよくない場合
「トイレの芳香剤みたい!」
という辛く悲しい表現がされますが、メジャーブランドの芳香剤などのトイレタリー製品に関して言えば、配合される香りは実はけっこうそれなりのコストとリソースを投入して開発されています。
調香師も外国人を含め、世界的に著名な方々が作っていたりすることがあります。
しかし、トイレタリー製品の香りでクリエイターやパフューマーが公表されることは、現状あまりありません。
(2007-01-30)
「トイレの芳香剤みたい!」
という辛く悲しい表現がされますが、メジャーブランドの芳香剤などのトイレタリー製品に関して言えば、配合される香りは実はけっこうそれなりのコストとリソースを投入して開発されています。
調香師も外国人を含め、世界的に著名な方々が作っていたりすることがあります。
しかし、トイレタリー製品の香りでクリエイターやパフューマーが公表されることは、現状あまりありません。
(2007-01-30)
( 香水工場の )
香る生活
「石鹸のような香り」
ご要望多い「石鹸のような香り」
オリジナルフレグランス案件で、パフューマーに同行して企業のご担当者やアーティストさんにお会いすることがあります。
「香りのインタビュー」では詳しくお聞きすることになりますが、最初にとりあえず漠然としたイメージをお聞きします。
すると多いご要望がこれです。
「石鹸のような香り」
「石鹸の香り」
雲をつかむような話
これは簡単なようで難しい。
創るのも難しいのですが、何より注意しないと、石鹸の香りは千差万別なので、香りのイメージがつかみにくいためです。
私たちの「石鹸の香り」のイメージはこのように感じています。
- やさしい香り
- 清潔感のある香り
- 安心感がある香り
- ほのかに香る香り
- お風呂上りのような温もりがある香り
- 白いフローラルブーケ調の香り
「石鹸のような香り」が生まれた背景
これは個人的な思いつきですが、日本人に「石鹸の香り」というイメージを作ったものは花王の『ニュービーズ』かもしれません。
(石鹸ではなく洗剤ではありますが、香りはよくできています)
スズランの香り+お日様に輝く白いシャツやシーツのイメージは、日本人の心にインプリンティングされました。
日差しの中で洗濯物が風になびく光景・・・イメージは「清潔」「安心」「平和」「幸福」・・・
太陽の日光(日差し)の下で干された衣類は、本当に幸福な匂いを漂わせます。
あのお日様に暖められた衣類の幸福感は再現不可能ですが、その幸福感と「石鹸のような香り」というリクエストはリンクしているのかもしれません。
本当の石鹸の香りとは?
ちなみに、本物の石鹸の香りは、脂肪臭いですよ、実話。
脂肪で作りますので。
(2007-01-29)
( 香水工場の )
香る生活
香水は飲めますか?
これ、飲めますか?
ある雑誌のローズ特集でフローラル・フォーシーズンズのローズ系香水を掲載いただけることに。
それはありがたいお話なんですが、編集者の方と話していると、こんな質問が飛び出して、思わず返答に窮しました:
「これは飲んでもいいですか?」
香水は飲み物ではありません、当たり前の話じゃないですか、と思うものの、質問の真意は?とか、そういう需要があるのかな?とぐるぐる頭の中がざわつきました。
お聞きすると、どうも「飲む香水」が念頭にあったようです。完全な誤解ですね。
「飲む香水」は香水でない
「飲む香水」は、ほとんどローズ・オイルをゼラチンのカプセルに包んだサプリメント。
よってそれは「香水」ではなく「食品」です。
まるで香水かのような印象が誤解を招きやすい。
ローズオイルの効用は女性のストレス発散(リラックス効果)、美肌効果、胃腸や肝臓の壮健効果などがローマ時代から知られています。
匂いだけでなく、ローズジャムやローズティーなどとしてローズを食する習慣もあります。それだけではありません。
ローズオイルは飲むと本当に挙体芳香のカラダになることも知られています。
サプリメントとして摂取すると30分〜2時間くらいかけてローズの香気成分(ゲラニオール、シトロネロール、リナロールなど)が汗腺などから出てくることが実験で確認されています。
ガスマス(GC/MS)を使用した実験データが日本分析化学会にて発表されました(カネボウフーズ、名古屋工業大学、有限会社ピコデバイス)。
ローズ・オイルを飲むとカラダからローズの香りがしてくるという経験が、データによって裏付けされました。
香水は飲めるのか、考えてみた
本題に戻ります。「飲む香水」は食品なのでよいのですが、化粧品は飲むには問題があります。
近年の化粧品は、一般に食品として使用可能な原料が多く使用されるようになりましたが、そもそも食べることを想定していません。
化粧品成分を食べることで、人体にすぐに毒性を発揮するものは、意外にも驚くほど少ないことも事実ですが、食べたらどうなるか、化粧品の場合、データさえない成分がいっぱいです。
また、法的には食品の規制法律は「食品衛生法」で、化粧品・医薬部外品・医薬品は「薬事法」です。
もし化粧品なのに食べることを進めたり、食べても安全という広告をしたり表記することは、明らかに薬事法違反です。
よって、理論的に返答すれば、残念ながら、香水は飲んではいけない・食べてはいけない、という結論になります。
(2007-01-27)
( 香水工場の )
香る生活
新作『柑橘系』&『ロサブラン』
新作のリリース予定が決定されましたのでお知らせします:
●『柑橘系』(Kankitsukei)
シシリーレモンとイタリアンベルガモットを中心にどこまでも柑橘系。ユニセックス〜メンズとして。
●『ロサブラン』(Rose Blanc)
ターキッシュ・ローズをメインにどこまでもローズ系、ややヨーロピアンテイスト(昨日の『ローズ4都物語』とは違いますヨ、念のために)。
リリースは2月27日を予定しています。
(2007-01-26)
●『柑橘系』(Kankitsukei)
シシリーレモンとイタリアンベルガモットを中心にどこまでも柑橘系。ユニセックス〜メンズとして。
●『ロサブラン』(Rose Blanc)
ターキッシュ・ローズをメインにどこまでもローズ系、ややヨーロピアンテイスト(昨日の『ローズ4都物語』とは違いますヨ、念のために)。
リリースは2月27日を予定しています。
(2007-01-26)
( 香水工場の )
香る生活
ローズづくしのパルファム
あるクライアント様からOEM案件お問合せ、テーマは「バラづくし」。
「世の中、いろんな種類のバラがあるじゃないですか?それらを大胆に混ぜ合わせたローズパルファムってどうですか?」
「バラづくし」ですか?・・・
フラワーショップに行けばさまざまなバラがあります。それらを念頭においておられるような・・・お花屋さんのバラはほぼ観賞用で、それらからは精油が採れません。
「バラづくしレストラン」(バラ料理)や「バラづくしローズショップ」ってのは聞いたことがありますが、香水はどうかな?
トワレやパルファムに利用できるバラの種類は主にダマスクローズ(Damask Rose)とセンティフォリア(Centifolia,ケンティフォリア)で、産地はインディアン・ローズ、チャイナ・ローズも近年ちらほら聞こえてきますが現状下記が世界のバラ精油の産油国。
・ブルガリアン・ローズ
・ターキッシュ・ローズ
・モロッカン・ローズ
・ペルシアン・ローズ(イラン・ローズ)
ということで『ローズ4都物語』という作品はいかがでしょうか?・・・残念ながらあまり関心はもっていただけなかったようです。
(2007-01-25)
「世の中、いろんな種類のバラがあるじゃないですか?それらを大胆に混ぜ合わせたローズパルファムってどうですか?」
「バラづくし」ですか?・・・
フラワーショップに行けばさまざまなバラがあります。それらを念頭においておられるような・・・お花屋さんのバラはほぼ観賞用で、それらからは精油が採れません。
「バラづくしレストラン」(バラ料理)や「バラづくしローズショップ」ってのは聞いたことがありますが、香水はどうかな?
トワレやパルファムに利用できるバラの種類は主にダマスクローズ(Damask Rose)とセンティフォリア(Centifolia,ケンティフォリア)で、産地はインディアン・ローズ、チャイナ・ローズも近年ちらほら聞こえてきますが現状下記が世界のバラ精油の産油国。
・ブルガリアン・ローズ
・ターキッシュ・ローズ
・モロッカン・ローズ
・ペルシアン・ローズ(イラン・ローズ)
ということで『ローズ4都物語』という作品はいかがでしょうか?・・・残念ながらあまり関心はもっていただけなかったようです。
(2007-01-25)
search